スイスで9G6Aと躍動、日本代表に復帰した川辺駿。来季はプレミアでプレー?「すごく充実したシーズンだった」

海外日本人選手

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6月シリーズで日本代表に復帰した川辺駿はスイスリーグのグラスホッパー・チューリッヒでプレーして2シーズンが経つ。

近年のグラスホッパーはめぼしい戦績を収めることができず、ここ20年間でのタイトルは13年のスイスカップ優勝のみ。3年前には2部降格という憂き目にもあっている。とはいえスイス国内最多となる27回の優勝を誇る名門クラブなのは間違いない。オールドファンだったら、欧州の強豪クラブの一つだった時代を覚えている人もいるかもしれない。

そんなグラスホッパーに川辺が加入したのは、1部昇格後の21―22シーズン。当時SDだったセイ・オロフィンジャナが「川辺の人間性は素晴らしいよ。Jリーグのシーズンから休みなしでスイスに来たけど、文句なくプレーしている。順応スピードもとても速い」と太鼓判を押すほどのスムーズさでチームに溶け込むと、1シーズン目の昨季には7ゴール・3アシストをマークと、さっそく国内外で注目を浴びる活躍を見せた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e81e095a24d9835fdfe1b5d3a8c5ce207b0351de

6月シリーズのエルサルバドル戦に途中出場した川辺

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川辺獲得へ動いたオファー主はプレミアリーグのウォルバーハンプトン(ウルブス)。グラスホッパーとウルブスは業務提携をしている関係性もあり、選手の行き来がとても頻繁だ。川辺は21年12月に3年半契約にサインし、シーズン終了までグラスホッパーへのレンタルという形式でプレーすることとなった。その後、レンタル期間は今季いっぱいまで延長されることに。グラスホッパーには川辺のほかにもウルブスからレンタルできている選手が数人いる。

スイスリーグはほかの欧州列強国のリーグと比べたら、確かに比肩しうるレベルのリーグではないかもしれない。だが、欧州に戦いの場を移すことで、欧州サッカー市場に名前をのせることができる。これが重要だ。欧州には様々なネットワークがある。グラスホッパーとウルブスにラインがあるように、いろんなクラブが、いろんなクラブと交流を持っている。

そして川辺のようにパフォーマンス面でも、そして数字の面でもインパクトのある印象を残した選手には注目が集まっていく。今シーズンも9ゴール・6アシストとどちらも初年度を上回る結果を残したのは素晴らしい。

昨シーズンは最終節でぎりぎり残留を決めたグラスホッパーだったが、今季はリーグ最終節で対戦するバーゼルに勝利すれば5位フィニッシュで、ヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を手にできる位置につけていた。バーゼルは09-10シーズンからスイスリーグ8連覇を果たした強豪クラブだ。ここ6シーズンは優勝から遠のいているものの、各国代表選手を数多く抱えている。

そんなバーゼル相手に前半はコンパクトな守備からカウンターの狙いがうまくはまり、グラスホッパーは優勢的に試合を進める。川辺は中盤で何度も鋭い出足からボールを奪い取り、相手守備ライン裏へ巧みなスルーパスでチャンスメイクに貢献していた。ただ後半開始直後に守備のミスを突かれて失点すると、地力に勝るバーゼルに押し込まれてしまう。結局1-3でこの試合を落とし、グラスホッパーは7位で終えることとなった。

試合後のミックスゾーンに現れた川辺は、「悔しかったー」と口にしながら、でも表情からはスッキリとした様子がうかがえた。

「他会場の結果も見ながらですが、(自力で決めるには)バーゼルも自分たちも勝たなきゃいけない試合だったので。自分たちはどれだけ0-0で試合を進められるかっていうのがすごく重要だった。前半はすごくいい試合ができたと思います」

得点チャンスはグラスホッパーにもあった。川辺からのパスで味方が抜け出してのシーンもあれば、ゴール前いい位置で待っていた川辺にパスが抜けてきたらシュートへ持ち込めるという場面もあった。パスが来なかったことに大きなジェスチャーを見せていたが、味方への理解も持っている。

「そうですね。めちゃくちゃ叫んではみたんですけど、でもそれもね、打った選手にとっても、いいチャンスだったし自分のとこでもチャンスあったし。パスが来てればって感じでしたね」

ヨーロッパカップ戦出場権には手が届かなかった。シーズン二桁得点にはあと1点足りなかった。でも、チームの主軸として攻撃だけではなく、守備でも貴重な働きをし続け、勝点獲得に貢献してきた自負と自信がある。

「個人的な結果に目を向ければすごく充実したシーズンだったと思います。まぁ、あと1点取れれば(苦笑)。(ニ桁得点を)一つの目標にしてましたけど、届かず。でもチームの結果・内容をすごくフォーカスしつつも、結果を出せたシーズンだったと思います。チームの順位は、最後の最後でヨーロッパ大会に行けなかったんですけど、それでも最後の試合まで可能性があったのは、すごく個人的にも成長した部分が出たと思うし、チームで積み上げてきたものがあったんだと思います」

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ウルブスからグラスホッパーへのレンタル期間は終了したと発表されている。新シーズンはどこで戦うのだろうか。所属先はウルブスなのだから、そこが最初のチャレンジの場となるはず。今季の活躍を受けて獲得を画策するクラブも出てくるはずだ。決定を楽しみに待ちたい。

コメント

  1. 名無し より:

    見てた感じじゃそれなりにやれそうだったからウルヴズ戻ってプレミア挑戦して欲しいな
    あと髪型は保健室のオバちゃんみたいだから変えて

  2. 名無し より:

    許可は下りるって事か
    プレミアに選手増えると楽しみが増す

  3. 名無し より:

    試合中にまとめてる髪型、武士っぽい感じあって好きだわ

  4. 名無し より:

    最悪ウルブス駄目でも、もう少し上のリーグでプレーするところを見たいね。
    ドイツ、フランス、ポルトガルあたり

  5. 名無し より:

    でもドリブルは?

  6. 名無し より:

    ウルブスに必要とされてないなら、無理やり残留せず出ていくべきだよ

  7. 名無し より:

    髪のボリュームが少なくなって、ヤバイのか?

  8. 名無し より:

    髪型がさすがにダサい
    顔に似合ってない

  9. 名無し より:

    ウルブスとバッタさんは実質、ワンオーナーだろ。レンタル契約を切ったということは、ウルブスでプレーさせる為でしょ。

  10. 名無し より:

    何よりもあたりの強い相手には彼のドリブルは通用しないでしょう。

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