
注目の発言をしたのは、英スカイスポーツで活躍するサッカー・ジャーナリストのカベェ・ソルヘコル氏。前職は英紙「ザ・タイムス」記者である同氏が、現在のエムバペの状況を詳しく解説し、「来月にもパリSGを去ることが確実」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4739ec74ef2ebd6e6d57cdfdd6305b8d25469da9

実際、エムバペとパリSGの契約は来季で満了となるが、1年の延長オプションが付いている。従ってクラブ側はエムバペが1年の契約延長に合意することを前提にしており、実質2年の契約が残っていると考えていた。
ところが、エムバペがオプションを行使しないと一方的に宣言。そこでパリSGは今月3日、こちらも書面でエムバペにクラブ側の要望を伝えた。ソルヘコル氏によると、この文書は「ミスター・エムバペ」と始まり、敬意のあるものだったという。ここで、パリSGは「君には多額の投資をした。家族の面倒も見てきた」と訴えると、1年の契約延長をしないのであれば、移籍金が発生する今夏中に移籍をして欲しいとフランス代表FWに通告した。
このパリSGの書面の内容がメディアにリークされた。しかし、この時点ではエムバペの1年の契約延長オプション拒否が明るみに出ておらず、「移籍金が発生する今夏中に移籍をしろ」という部分が漏れて、パリSGに批判の矛先が向けられた。
とはいえ、エムバペの契約延長オプション拒否の通告も暴かれ、ここから両者の関係が急速に悪化。ソルヘコル氏は「パリSG側が激怒している」と解説する。無論、文書の内容が漏れたことにも憮然としただろうが、エムバペがすでに来季終了後、フリーとなってRマドリードに移籍するシナリオが出来上がっているという推測がその激しい怒りの根源にあるという。
パリSGは今月31日まで、契約延長オプションを拒否する姿勢を貫くなら来月早々、エムバペ売却を決定。しかしその際、売り先は「パリSGが納得する移籍金を出すクラブであればどこであろうと構わない」という方針を固めているという。
一方のエムバペ本人はフランスのサッカー雑誌の取材に対し、「パリSGでプレーしてもそれほど(成長の)助けにならない。なぜならこのチームは分裂している。クラブとしても分裂している」と発言。これでもう残留はあり得ないほど、クラブとの亀裂はさらに深まっている。
