クラブの発表によると、チェルシーはカイセドと2031年6月30日までとなる8年契約に1年の延長オプションが付随した長期契約を締結。移籍金は明らかになっていないが、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、1億ポンド(約184億円)に1500万ポンド(約28億円)の追加オプションが付随した総額1億1500万ポンド(約212億円)で両クラブは合意したという。また、契約には売却条項も付随していると見られている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd790a5ac8f4a126e085cdd55f2f582aa77d50fd
チェルシーがカイセド獲得を正式発表
It’s only ever been Chelsea. pic.twitter.com/LCYf6A2BQr
— Chelsea FC (@ChelseaFC) August 14, 2023
「チェルシーに加入できて本当に喜ばしく思っている。このビッグクラブに来ることができてとてもワクワクしているよ。チェルシーから電話がかかってきた時、2度も考える必要はなかった。僕は心の底からこのクラブと契約したいと思っていたからね。ここに来られて夢のような気分だし、チームと一緒にシーズンを始めるのが待ちきれない」
また、チェルシーの共同スポーツ・ディレクターを務めるローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏も以下のようにコメントしている。
「モイゼスは過去18ヶ月間、ヨーロッパサッカー界で傑出した選手であることを証明してきた。彼をマウリシオ・ポチェッティーノのチームに加えることができ、我々は感激している」
「モイゼスは中盤の選手として類稀なスキルを持っており、我々が以前から狙っていた選手でもある。彼は今シーズン、そしてこの先数年間、スタンフォード・ブリッジで大きなインパクトを残してくれると確信している」
2001年11月2日生まれで現在21歳のカイセドは母国クラブのインデペンディエンテ・デル・バジェの下部組織出身で2019年10月にトップチームデビューを果たした。2021年2月にブライトンに完全移籍で加入すると、同年8月から半年間はベルギーのベールスホットへの期限付き移籍も経験し、2022年1月からブライトンに復帰。2022-23シーズンは公式戦43試合出場で1ゴール1アシストを記録し、中心選手としてクラブ史上初となる欧州大会出場権獲得に大きく貢献した。
今冬に続いて今夏も多くのクラブが関心を示していたなか、かねてより関心が寄せられていたチェルシーとはすでに5月の時点で個人合意に至っていることも伝えられていたが、ブライトンが1億ポンド(約184億円)を要求していたことから、クラブ間交渉は難航していた。
このような状況から、複数選手を売却したことで資金を得たリヴァプールが、カイセド争奪戦に参戦し、ブライトンは10日24時を締め切りとしたオークションを開催。プレミアリーグ史上最高額の移籍金1億1000万ポンド(約202億円)を提示したリヴァプールとクラブ間合意に至ったことが報じられていた。
これにより、カイセドは短時間で交渉をまとめ上げたリヴァプールに加入すると見られていたが、すでにブライトンにあるロッカーを片付け、ロンドンで移籍の行方を待っていた選手本人が、かねてより個人合意に至っていたチェルシー加入を望んでいることをリヴァプールに伝えたため、リヴァプール行きは実現せず。チェルシーが再び交渉を再開し、ブライトンとようやく合意に至ることに成功した。
Moises Caicedo is a Blue! 🔵
— Chelsea FC (@ChelseaFC) August 14, 2023