ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに所属する日本代表MF田中碧の移籍は実現せず。地元紙『ライニシェ・ポスト』は、今夏のマーケットでの同選手を巡る動向を振り返った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd1fa884ffb0824cb8417ea2160ef0068da4cb50
地元紙が伝える交渉がまとまらなかった理由は…
田中は、2021年に川崎フロンターレから加入したデュッセルドルフで公式戦60試合近くに出場。昨シーズン終盤にはクラブ幹部に欧州主要リーグのクラブへの移籍志望を言い伝えたことが明らかに。ドイツ国内では以前にフランクフルト、マーケット開幕直前にはフラムやウェストハムとプレミア勢からの興味も報じられ、今夏の移籍が濃厚と見られつつあった。
そして、デュッセルドルフも田中の売却により、ある程度の移籍金を得られると見込んでいたようだ。『ライニシェ・ポスト』によれば、イングランド2部に降格したリーズ・ユナイテッドは興味表明にとどまった一方で、シュトゥットガルトは具体的な動きを見せ、「積極的な姿勢で交渉に臨んだ」という。しかし、遠藤航をリヴァプールへ売却したクラブが提示した移籍金は300万ユーロ(約4億7000万円)を大きく下回り、「田中の獲得にお金をさほどかけたがらなかった」ため、交渉が破談に終わったと伝えられている。
シュトゥットガルトは結局、セバスティアン・ヘーネス監督の愛弟子である元U-21ドイツ代表MFアンジェロ・シュティラー(ホッフェンハイム)にターゲットを切り替え、先月25日に獲得を発表。『ライニシェ・ポスト』曰く、デュッセルドルフはその時点で、今夏に田中に対する他クラブからの獲得オファーが届くことに期待していなかったという。