日本代表の森保一監督(55)が26日、欧州視察を終えて帰国した。
森保監督は9月のドイツ戦とトルコ戦で2連勝を飾った後に、そのまま欧州に滞在して9試合を視察。MF三笘薫(ブライトン)やMF久保建英(レアル・ソシエダード)ら主力に加え、ドイツ2部ニュルンベルクのFW奥抜侃志やベルギー1部シントトロイデンのMF伊藤涼太郎ら新戦力もチェックした。「得点を取って存在感を示している選手が非常に多い」と攻撃陣で目立つ活躍に目を細めた。
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欧州視察を終えて成果を語る森保監督
その一方で、心配なのが出場機会が激減している選手たちだ。主将のMF遠藤航(リバプール)は世界的強豪に移籍したことで出番が減少。GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)は今夏の移籍を目指したが叶わずチーム事情で出場機会を失っている。
森保監督は「過去から今があって、未来につなげていく中で、われわれのチームの活動において選手たちを評価して、チームづくりをしていくところと、選手たちが普段活動している所属チームの中でどういう状況にあるか。所属チームがどういう戦いをしていくかにおいても、いろんな見方をして、総合的に決めていかないといけない」との方針を説明。
そして「基本的にチームでプレーしてくれている選手が望ましいとは言えると思うが、これまでも所属チームで出ていなくても代表チームとして活動している中で、総合的に判断して招集させてもらったこともある。何か一つの基準でというのは難しい部分がある」と出場機会にはこだわらず、柔軟に対応しながら選考する構えだ。
特に「航についてはプレミアリーグは誰もが行けるところではない。そこにたどり着くこと自体がなかなかできない中で、そこは評価しないといけない」とビッグクラブで過酷なレギュラー争いを強いられている状況も考慮に入れるつもりだ。