7シーズンぶりにCLの舞台に戻ってきたアーセナルは、9月20日に行われたPSV(オランダ)との開幕戦を4-0で制した。その後はプレミアリーグ第6節、トッテナムとのノースロンドン・ダービーを2-2で終えた後、公式戦で順調に2連勝を飾っている。一方、実に21シーズンぶりとなるCL出場を果たしたRCランスは、初陣となったセビージャ(スペイン)とのアウェイゲームを1-1で終えると、その後のリーグ・アンで今季初勝利、さらには2連勝を飾って、CLに向けて調子を上げてきた。
RCランスのホームスタジアム『スタッド・ボラルト・デレリス』での一戦に向けて、アーセナルに所属している冨安健洋は自身初のCLでの先発出場を飾った。ウィリアン・サリバ、マルティン・ウーデゴーア、ブカヨ・サカらの主力もスタメンに並んでいる。対するRCランスはフロリアン・ソトカやサリス・アブドゥル・サメドらが先発に名を連ねた。
【スコア】
RCランス 2-1 アーセナル
【得点者】
0-1 14分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
1-1 25分 アドリアン・トマソン(RCランス)
2-1 69分 エリー・ワヒ(RCランス)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fa5fd15225504032d37c88d7a0eba021cac6ea1
アーセナル、ジェズス弾で先制も…敵地でRCランスに逆転負け
だが、26分にRCランスは敵陣での積極的な守備を結果に結び付ける。GKダビド・ラヤからの冨安を目がけたロングフィードをデイベル・マチャドが奪うと、時間をかけずにアーリークロスを供給。中央で待っていたエリー・ワヒが胸トラップから横へ繋ぎ、最後はトマソンが右足フィニッシュ。ペナルティエリア左からカーブのかかったコントロールショットを沈め、RCランスが試合を振り出しに戻した。
その後はアーセナルにアクシデントが発生。直近の試合でも足を痛めていたサカがこの試合でもプレー続行不可能となり、ファビオ・ヴィエイラとの交代でピッチを後にした。アーセナルはボールを握りながらも勝ち越すまでには至らず、前半はこのまま1-1で終了した。
後半に入るとアーセナルがゴールに襲いかかるシーンを増やす。49分、ジェズスのプレスバックにより敵陣でボールを奪ったところからカウンターへ。持ち運んだカイ・ハフェルツのスルーパスから、トロサールがキックフェイントで相手をかわし、右足フィニッシュまで持ち込んだ。だが、ここはGKブライス・サンバが立ちはだかっている。67分にはウーデゴーアの蹴った左コーナーキックから、フリーで走り込んできた冨安がボレーシュートを放つも、再びGKサンバが好セーブを見せた。
対するRCランスは69分、自陣での細かいパスワークで反撃の隙を探ると、ワンツーで右サイドを破ったプレミスワフ・フランコフスキがマイナス方向へグラウンダーのクロスボールを送る。最後はフリーになっていたエリー・ワヒがダイレクトで右足を振り抜き、抑えの効いたシュートをゴール左に突き刺した。RCランスがホームで逆転に成功した。
負けられないアーセナルは失点直後の71分、ベン・ホワイト、エミール・スミス・ロウ、リース・ネルソンをピッチへ送り出す。85分にはスミス・ロウがゴール前から強烈なシュートを放ったが、再びGKサンバが好セーブを見せた。最後までゴールに迫ったものの、アーセナルは同点弾を挙げることができず、試合はこのままタイムアップを迎えている。
ここまで行われた公式戦10試合を無敗で駆け抜けていたアーセナルにとって、11試合目にして今季初黒星を喫することとなった。冨安はフル出場を果たし、前半から後半途中までは右サイドバックで、ホワイト投入後は左サイドバックでプレーしている。一方、RCランスはこれで成績を1勝1敗として、グループ首位に浮上した。