
今季のレアル・ソシエダは開幕直後こそ勝ちきれずドローとなる試合が続いたが、現在は6勝4分3敗という成績を残し、6位につけている。インターナショナルマッチウィーク明けの今節はホームでセビージャと対戦。今季のセビージャはここまでわすが2勝と不安定なシーズンを過ごしている。直近の5試合はすべてドローで終えており、1-1で引き分けた第10節レアル・マドリード戦から指揮を執るディエゴ・アロンソ監督の下でラ・リーガ初勝利を狙う。
日本代表帰りの久保建英はラ・リーガに限定すると2試合ぶり今季11度目の先発出場。ロビン・ル・ノルマン、マルティン・スビメンディ、ミケル・メリーノといったスペイン代表帰りの面々もスターティングメンバーに入った。一方、セビージャは負傷明けのセルヒオ・ラモスを筆頭に、ヘスス・ナバスやイヴァン・ラキティッチらが先発に名を連ねた。
【スコア】
レアル・ソシエダ 2-1 セビージャ
【得点者】
1-0 3分 マルコ・ドミトロヴィッチ(OG/レアル・ソシエダ)
2-0 22分 ウマル・サディク(レアル・ソシエダ)
2-1 60分 ユセフ・エン・ネシリ(セビージャ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/633f6957ae6d1d461dc0627fe03810043b042a94
ソシエダが終盤9人のセビージャに逃げ切り勝利

その後もレアル・ソシエダが試合を優位に進めると、22分には驚愕の“ゴラッソ”が飛び出す。自陣右サイドでボールを奪ったアマリ・トラオレが斜めの方向へ付けると、待っていたウマル・サディクが前を向いてドリブルをスタート。寄せてきた相手をかわし、敵陣中央から右足を振り抜くと、強烈な一撃がゴールに突き刺さった。目の覚めるような一撃は、サディクにとって嬉しい今季の初ゴール。レアル・ソシエダがリードを広げた。
前半も終盤に差し掛かると、久保に見せ場が到来。41分、敵陣右サイドで粘ったブライス・メンデスがボールを残すと、後ろから走り込んできた久保が胸トラップからボレーシュートを狙う。ここはジャストミートせず、枠の外へ。44分にはピッチ中央付近でルーズボールを拾ったトラオレがスルーパスを送ると、抜け出した久保がカットインから左足フィニッシュを放ったが、GKドミトロヴィッチにキャッチされた。前半はこのままレアル・ソシエダの2点リードで終了している。
セビージャは前半になかなか良い場面を作り出せなかったが、後半に入ると反撃をスタート。60分、敵陣中央右寄りの位置で前を向いたラキティッチが右足でアーリークロスを上げるが、ここはボックス内の味方には合わない。だが、左サイドに流れたボールをアドリア・ペドロサが拾い、左足でクロスボールを送ると、中央で待っていたユセフ・エン・ネシリがヘディングシュート。ル・ノルマンに当たってコースの変わった一撃がゴールに入り、セビージャが1点を返した。
勢いに乗ったセビージャは66分、敵陣でボールを回収し、連続して攻撃を続けると、敵陣左サイド開いた位置でボールを受けたペドロサが背後のスペースへスルーパス。抜け出したルーカス・オカンポスがマイナス方向へグラウンダーのクロスボールを送ると、待っていたエン・ネシリが左足を振り抜いたが、シュートは左ポストに嫌われた。
前半とは打って変わって余裕のなくなったレアル・ソシエダは、75分に負傷明けのミケル・オヤルサバルを、ベニャト・トゥリエンテスとともにピッチへ送り出す。76分、83分には久保にチャンスが訪れたが、どちらもGKドミトロヴィッチに阻まれた。
レアル・ソシエダの1点リードで終盤に突入すると、セビージャにアクシデントが発生。88分、ペナルティエリア手前でブライス・メンデスを倒したS・ラモスにこの日2枚目のイエローカードが提示される。OFR(オンフィールドレビュー)を経て一発退場に変更となった。加えて、主審に執拗な抗議を続けたJ・ナバスもまさかの退場処分に。セビージャは一気に2名を失うことになった。
試合はこのままタイムアップ。前半に2ゴールを挙げたレアル・ソシエダが逃げ切りに成功し、ラ・リーガで今季2度目の連勝を飾った。久保は84分までプレーしている。一方のセビージャはこれで7戦未勝利。新体制となってからも苦しい状況が続いている。