
事件が起きたのは11日に行われたスュペル・リグ第15節のアンカラギュジュvsチャイクル・リゼスポルの一戦だ。
試合は1-0でアンカラグジュがリードしていた中、97分にアドルフォ・ガイチのゴールでリゼスポルが同点に追いつき、1-1のドローに終わっていた。
事件は同点に終わった試合終了直後に発生。ハーフウェイライン付近にいた審判団に対し、アンカラギュジュのファルク・コジャ会長が猛然とダッシュ。そのままハリル・ウムット・メレル主審の右頬にパンチを浴びせた。さらに、地面に倒れた主審を蹴る人物もいた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ddcee1fee2bc49bcb222bc2fd3091c06f6f4988
猛ダッシュのクラブ会長が主審目がけて右ストレートを見舞う
MKE Ankaragücü Kulübü Başkanı Faruk Koca, Çaykur Rizespor maçından sonra hakem Halil Umut Meler’e sahanın içinde yumruk attı.
Hakem Umut Meler yere düştüğünde Koca’nın yanındaki kişiler bu sefer tekme ile vurmaya devam ettiler.
Halil Umut Meler’e yapılan saldırı kabul… pic.twitter.com/Xg72LoAKwt
— Murat AĞIREL (@muratagirel) December 11, 2023
またメレル主審は負傷し、入院も必要な状態とのこと。担当医は「今の所生命の危険はない。左目の周囲に出血と小さな骨折があるだけだ」とし、「頭部外傷のために朝まで監視する。必要な検査を行い、退院する予定だ」と、念のため精密検査を行うという。
メレル主審は、37歳でFIFA(国際サッカー連盟)の国際試合も担当するトルコとのトップクラスの主審の1人。UEFA(欧州サッカー連盟)のエリート審判にも名を連ねる実力者だ。
アンカラグジュも今回の事件を受けて声明を発表。「我々は今夜起こった事件を残念に思っている」とし、会長の行動を謝罪した。
「エルヤマン・スタジアムでのチャイクル・リゼスポルとの試合後に起きた悲しい事件について、トルコのサッカー界とスポーツ界全体に謝罪します」
TFFのビュケクシ会長は「サッカーの試合は戦争ではなく、最後に死はない。全てのチームが同時にチャンピオンになれるわけではない」とし、「我々全員がこれを理解する必要がある。全員が責任を負うように呼びかける」とコメント。「アンカラグジュとオーナーは最も厳しい処罰を受けるだろう」と、重い処分が今後下されることを口にした。
