「上手くいっていない」CLでスタメン復帰も無得点…古橋亨梧に現地メディアから厳しい評価。プレミアクラブからの関心で去就にも注目

古橋亨梧

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現地時間12月13日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ最終節、すでにグループEでの最下位が決定していたセルティックは、終了間際の勝ち越しでフェイエノールトを2-1で下し、CLでは2017-18シーズンのアンデルレヒト戦以来16試合ぶりとなる勝利を挙げたが、67分間プレーした古橋亨梧にゴールは生まれなかった。

1969-70シーズンの決勝カードでもあるこの一戦で、古橋は公式戦3試合ぶりのスタメン入り。スコットランド・プレミアシップ第13節アバディーン戦で今季8点目(リーグでは6点目)を挙げて以降、ゴールから遠ざかっており、直近の2試合では後半途中からの出場を強いられていたストライカーは、序盤の17分に抜け出して得点機を迎えたが、シュートは相手GKに阻止され、交代を命じられるまでに見せ場を創ることはできなかった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/719684a256036c54b5b3d59d1e0e89280862c0ce

CLフェイエノールト戦に先発出場した古橋だが、得点は奪えなかった

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現地メディアの報道では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が10点満点の採点で「5」を与え、得点機の場面については「ボールに触れる回数が多くなりすぎ、GKユスティン・バイロウに足でセーブされた」と伝えている。また、セルティックがCLでは2013年10月にアヤックスを2-1で破って以来13試合ぶりのホームゲーム勝利を飾ったことなどを紹介した英国公共放送「BBC」では、視聴者による採点でチームの出場16人の中で15番目の「6.11」となった(最下位は前半途中で負傷退場した岩田智輝で「5.77」)。

日刊紙『THE SCOTTISH Sun』は、「1対1の大きなチャンスを迎えたが、弱いシュートは簡単にセーブされた。古橋は調子が悪い。セルティックは、彼が早く最高の状態に戻ることを求めている。影の薄い存在だった」とネガティブに綴り、採点もスタメンでは岩田を除いて最低タイの「5」を付与している。

スコットランドのサッカー専門サイト『footballscotland』の採点は及第点の「6」だが、「自身のプレーで前半に幾つかのチャンスを生み出したが、楽に決められる決定機ではなかったとはいえ、我々が期待しているような確信や自身が彼には足りなかった」と、日本人選手のプレーを振り返った。

グラスゴーの地元メディアでは、日刊紙『The Herald』も採点は「6」とし、寸評では「欧州の舞台でスタメン復帰。自己を顧みずに走り回り、鋭い飛び出しでフェイエノールトに問題を引き起こした。唯一の決定機ではGKバイロウにシュートを当てた」と、こちらはポジティブな面も挙げている。
『Glasgow live』は「開始15分(記録では17分)でラツィオ戦、アトレティコ・マドリード戦に続いて、ホームでのゴールを決めるチャンスがあった。彼のレベルの高さを考えれば、静かな夜となった」として、採点はこちらも「6」。『Glasgow World』も同採点で、「日本人ストライカーは多くのハードワークをこなし、DFラインの裏に走り込んでオランダ・チームに問題をもたらした」と評した。

古橋の得点が止まっている状況について、今季の戦術によって彼がこれまでより深い位置でのプレーを求められることが要因のひとつに挙げられているが、試合前日にブレンダン・ロジャーズ監督は、「キョウゴにこれまでと異なる要求は全くしていない。彼の強みは、最終ラインでのプレー、タイミングの良い動き、そして敵陣のボックスで直感的にプレーすることだ。彼はドリブラーではなく、下がってくるタイプでもない。そういったプレーもできるが、それは彼の強みではない」と、完全に否定している。

試合後、セルティックのクラブ専門サイト『THE CELTIC STAR』は、古橋のプレーを「上手くいっていない。素晴らしい走り込み、流れるような動き、チャンスも作ったのに……得点には結びつかなかった。彼には、メンタル面の鋭さやボックス内での得点力を活かすために、敵陣の深い位置でのプレーに積極的に関わることが求められているが……」と総括し、全体的に上手くかみ合っていないことを指摘した。

セルティック加入以来、プレー面で最も苦労しているように見える古橋。一方、移籍市場においては今も注目銘柄のひとつであるようであり、複数の現地メディアはイングランド・プレミアリーグのブレントフォードが、今冬に退団の可能性があるFWアイバン・トニーの後釜として日本代表ストライカーに関心を示していると報じている。

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28歳という年齢と、今夏にセルティックとの契約を延長したばかりである彼の移籍金額がネックになるともいわれているが、彼の去就は、そのパフォーマンスの復活の成否同様に気になるところだ。

コメント

  1. 名無し より:

    良くも悪くもオールドスタイルのストライカーなんだよな
    中央で混戦してるところをアジリティで得点しちゃうから特性を理解して利用してくれる監督じゃないと厳しいのかも

  2. 名無し より:

    もうやり残したこともないだろう。レンジャーズに移籍して欲しい。

  3. 名無し より:

    >>1
    特性を理解してないプロの監督がいると思ってるの?

  4. 名無し より:

    「特性を理解してないプロの監督」ばかりだろふつう
    たまに特性を理解している監督がいる
    そこに当たったときに選手は活躍できる

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