マンチェスター・シティは2022-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でクラブ悲願の初優勝を達成し、“ヨーロッパ王者”として大会に初参戦。同シーズンはプレミアリーグとFAカップも制しており、“トレブル”を成し遂げていた。今大会の初陣では、19日に“アジア王者”の浦和レッズ(日本)と準決勝で激突。前半終了間際にオウンゴールで先手を取ると、後半にもマテオ・コヴァチッチとベルナルド・シルヴァが追加点を挙げ、3-0と完勝を飾って決勝へ駒を進めた。
対するフルミネンセは2023シーズンのコパ・リベルタドーレスでクラブ史上初の優勝を成し遂げ、“南米王者”としてサウジアラビアの地にやってきた。18日に行われた準決勝では、“アフリカ王者”のアル・アハリ・カイロ(エジプト)相手に前半は押し込まれながらも、71分にジョン・アリアスのPKで先手を取ると、90分にもジョン・ケネジが追加点を挙げ、2-0で勝利。世界の頂点まであと1勝となっている。
マンチェスター・シティを率いるジョセップ・グアルディオラ監督は、浦和との準決勝からスターティングメンバー3名を変更。ルベン・ディアス、リコ・ルイス、フリアン・アルバレスが新たに先発に名を連ね、マヌエル・アカンジ、マテウス・ヌネス、マテオ・コヴァチッチがベンチスタートとなった。一方、フルミネンセを率いるフェルナンド・ジニス監督は準決勝のアル・アハリ・カイロ戦と同様のスタメン11名をチョイス。注目株のアンドレを筆頭に、マルセロ、ガンソ、フェリペ・メロといった“セレソン”経験組も先発に並んだ。
【スコア】
マンチェスター・シティ 4-0 フルミネンセ
【得点者】
1-0 1分 フリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)
2-0 27分 ニノ(OG/マンチェスター・シティ)
3-0 72分 フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
4-0 88分 フリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7213f098a7885f06e095a9fc4f6f51a326a9e45
クラブW杯優勝を果たしたマンチェスター・シティ
早々と先制パンチを喰らったフルミネンセだったが、ここから大崩れすることなく試合に入っていく。16分には前線でのボール奪取から細かく繋ぎ、最後はヘルマン・カノがゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定で得点は認められない。
一進一退の攻防が続く中、徐々にマンチェスター・シティがゴールに迫る場面を増やしていき、24分と26分にはアルバレスが立て続けにシュート。27分には敵陣左サイドの大外でボールを持ったジャック・グリーリッシュがマイナス方向へパスを繋ぐと、前を向いたロドリが右足でニアサイドを破るスルーパスを通す。反応したフィル・フォーデンが見事なファーストタッチからペナルティエリア左で前を向くと、中央への折り返しがニノに当たってゴールに吸い込まれる。マンチェスター・シティがリードを広げた。
前半のうちに1点を返しておきたいフルミネンセは、終盤に差し掛かった40分に右コーナーキックを獲得。マルセロが左足でインスイングのボールを蹴り込むと、ボックス内でうまくマークを外したアリアスがヘディングシュートを狙ったが、ここはGKエデルソンのビッグセーブに阻まれた。前半はこのままマンチェスター・シティの2点リードで終了している。
後半に入ると52分、マンチェスター・シティがセットプレーから決定機を作る。敵陣中央左寄りの位置で獲得したフリーキックから、B・シルヴァが左足で意表を突くグラウンダーパスを送ると、抜け出したフォーデンが左足で狙う。しかし、ここはGKファビオが横っ飛びセーブでゴールを許さない。
後半は完全にマンチェスター・シティが試合の主導権を握ると、72分にはコヴァチッチのスルーパスでペナルティエリア左に侵入したアルバレスの折り返しをフォーデンが押し込み、勝利を決定付ける。試合も終盤に差し掛かった88分には、ヌネスの折り返しから、最後はフリアン・アルバレスが右足でグラウンダーの一撃を突き刺し、マンチェスター・シティがダメ押しの4点目を決めた。