3大会ぶり5度目のアジア制覇を目指す日本代表は、インドネシア代表戦のスタメンをベースに、町田浩樹に代えて板倉滉を先発起用。メンバー外が続いていた三笘薫がベンチ入りし、今回はFW細谷真大、DF渡辺剛、GK野澤大志ブランドンの3選手がメンバー外となった。
対するのは、韓国代表と同居したグループEを首位で通過したバーレーン代表。システムは、1トップに194センチの長身FWアブドゥラ・ユスフを据え、MFモハメド・アル・ハーダンをアンカー気味に配した「4-1-4-1」を採用し、グループステージ最終節のヨルダン戦を出場停止により欠場していたDFハザ・アリがスタメンに復帰した。
【スコア】
バーレーン代表 1-3 日本代表
【得点者】
0-1 31分 堂安律(日本代表)
0-2 49分 久保建英(日本代表)
1-2 64分 オウンゴール(バーレーン代表)
1-3 72分 上田綺世(日本代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/34a173a7fa1112c3edf063ccb705c1f01f7de13b
日本がバーレーンに勝利。準々決勝へ駒を進める
日本は直後の11分、自陣の左サイドでのボールロストからピンチを迎える。カットされたルーズボールにユスフが反応し、GK鈴木彩艶と一対一の状況となったが、オフサイドの判定で事なきを得た。日本はボールを持ちつつ、毎熊の攻撃参加などから好奇をうかがうも、フィニッシュまで持ち込む形を作れないまま時間は経過していく。
28分には、中盤でのボールロストからアリ・マダンにミドルシュートを放たれる場面もあったが、威力を欠いたボールはGK鈴木が処理。すると31分、待望のゴールが日本に生まれる。左サイドでのパス交換から中央に入ってボールを受けた毎熊がゴール正面の位置から右足を一閃。低い弾道のシュートが右ポストを強襲すると、その跳ね返りに反応した堂安律が左足でボールを押し込み、日本がリードを奪った。
先制した日本だったが、直後に旗手怜央が負傷し、交代を余儀なくされるアクシデントも。旗手は自らの足でピッチを後にし、守田英正が同じポジションに配された。前半の終盤にかけては日本ペースで推移し、中村敬斗が個人からフィニッシュまで持ち込む場面も。結局、前半は0-1のまま終了となり、日本が1点をリードして試合を折り返した。
迎えた後半も日本がペースを握る。47分、久保が左サイドでFKを得ると、自らキッカーを務めてファーサイドにクロスを送り、フリーの板倉がヘディングシュートを放つ。叩きつけたボールはクロスバーを超えるが、その直後に再び久保が存在感を示した。
49分、久保が相手陣内でボールを奪うと、そのまま持ち込んで中央の上田へパス。このパスを受けようとした上田と中に入ってきた堂安が重なり、ボールを相手DFにカットされるが、これがボックス内に走り込んでいた久保の元へこぼれ、久保はこれを流し込む。一度はオフサイドの判定となるが、日本の選手がボールに触れていないことがVARにより確認され、フィールド・オン・レビューの末にゴールが認められた。
62分には裏を狙った上田を起点に守田、中村と繋いでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドによりノーゴール。すると64分、バーレーンに押し込まれ、サイドからのクロスで揺さぶられると、与えた左CKからファーサイドでヘディングシュートを許してしまう。これはGK鈴木がセーブするも、弾いたボールを再びキャッチしようとした鈴木と頭でのクリアを試みた上田が交錯し、ボールは日本ゴールへ。またしても失点を喫してしまう。
流れが良くないなか、日本代表は68分に2枚替えを敢行。久保と中村に代えて南野拓実と三笘をピッチに送り出し、流れを引き戻しにかかる。すると日本は72分、ボックス右角付近でパスを受けた上田が巧みな反転と持ち出しからボックス右に侵入。そのまま右足を振り抜くと、強烈なグランダーのシュートがGKの股間を抜けてゴールへ。日本が上田の2戦連発弾で再びリードを広げた。
日本は80分、堂安と上田を下げて、町田と浅野拓磨を投入。システムを3バックに変更して試合を締めにかかる。85分には三笘が持ち込んで決定機を作り出したが、ボックス中央の浅野にはわずかに合わず、4点目とはならなかった。結局、試合は1-3のまま終了となり、勝利を収めた日本代表の9大会連続となるベスト8進出が決定。