
現地2月11日、サッカー男子のパリ五輪出場権を懸けた南米予選がベネズエラ・カラカスで行なわれ、2016年リオ、21年東京五輪金メダルのブラジル代表がアルゼンチン代表と対戦。宿敵に0-1で敗北を喫し、まさかの予選敗退が決定した。
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アルゼンチン&パラグアイがパリ切符

ブラジルがオリンピックの出場を逃したのは、2004年のアテネ大会以来、実に20年ぶり。五輪の南米枠は、わずか「2枠」と狭き門で激戦は明白だったが、やはりサッカー王国の予選敗退は母国で厳しく受け止められている。
リオデジャネイロの日刊紙『O Dia』は「20年ぶりにブラジルが、オリンピックの舞台に出場することはない。セレソンが、アルゼンチンに0-1で敗れたからだ」と吐き捨て、その不甲斐ない試合内容にも辛口なジャッジを下している。
同紙は「両チームとも前半は、あまり良い内容ではなかった。ブラジルは主導権を握るのに苦労し、ペナルティエリア外からのシュート1本にだけ脅かされただけだった」と指摘し、前半は両チームとも精彩を欠くプレーが多かったと分析している。
続けて、「ブラジルは攻撃に移行することができず、アルゼンチンもセレソンの好守を突破するのに苦戦していたが、後半33分についに均衡が破れた。ゴールを許したことで、ブラジルはパリ大会への出場権を得るためには引き分けが必要だったが、セレソンはそのあと反撃する力を示さなかった」と厳しく追及。最後まで攻撃のアイデアが乏しかったと手厳しかった。
最後には「実際、試合終盤に最大のチャンスを掴んだのはアルゼンチンの方だった。若きセレソンは敗北を喫し、居場所を失ってフィールドを去った」と酷評しながら記事を締めた。
同じく1891年に創刊され、ブラジル国内では老舗の部類に入る日刊紙『Jornal Do Brasil』もセレソンのパリ大会敗退を速報で報じ、「オリンピックで2度の優勝を誇るブラジルの男子サッカーは、2024年にフランス・パリで開催される祭典から外れる」と落胆。代表チームの体たらくを嘆いている。