「最も不便だったのは…」 北朝鮮で開催のサッカー日本代表戦、前回現場で“起こっていたこと”

W杯アジア二次予選

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サッカー日本代表が3月26日、北朝鮮・平壌で2026年北中米W杯アジア2次予選を戦う。北朝鮮で試合を行うのは2011年11月15日のブラジルW杯アジア3次予選以来13年ぶりとなるが、“慣れない地”での戦いだけに「何かが起きそうな予感」もするがどうなるのだろうか。

北朝鮮と我が国は地理的には近いが未だに謎が多い国。サッカーについては、過去に北朝鮮で行われた試合では日本代表は通算2分2敗と未勝利であり、今回に平壌で行われる試合の結果を不安視する声も一部ではある。

しかし、現在の両国の力差を考えた場合、勝敗についてはポジティブな見方が多い。

「日本は先日のアジア杯は勝てなかったが実力がアジア上位なのは間違いない。海外組も多く北朝鮮とはレベルの差があるので、ホームとロードで2連勝が望まれている」(サッカー関連ジャーナリスト)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c04e5da6a01de00b0eb14df343bb7069447cd381

北朝鮮・平壌での試合はどうなるのか?

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日本代表は3月の国際Aマッチウィーク中に当たる21日に国立競技場、26日に敵地・平壌で北朝鮮とW杯予選2連戦を行う。2月のアジア杯ではベスト8止まりで多くの批判が噴出したが、「今回は不安はない」と見られている。

前回の北朝鮮での対戦(平壌)は「0-1」で敗退。アルベルト・ザッケローニ監督(当時)就任後、17試合目での初黒星が話題となった。また注目を浴びたのが現地へ足を運んだサポーターやマスコミへの北朝鮮側の対応だった。

「国交がない北朝鮮での試合は22年ぶりで、開催決定から様々な憶測が乱れ飛んだ。しかしサッカーの撮影では南米やその他でも治安の悪い場所にも行くので大きな心配はなかった。サポーターの方々も同様のようだったが、日本政府はかなりナーバスになっていたようだった」(フリーのスポーツカメラマン)

当時の日本政府は北朝鮮への経済制裁の一環として国民に渡航自粛を要請していた。試合開催が決まると制約付きでの渡航を許可したが、携帯電話やカメラはもちろん、太鼓や横断幕等の応援用具の持ち込みを禁止した。

「日の丸がついたものは全部NGで、最も不便だったのは携帯電話の持ち込みができなかったこと。北朝鮮に行くことは楽しみが大きかったけど、連絡が取れない状況には不安があった」(北朝鮮へ渡航したサポーター)

国交なき国への渡航に先立ち、日本と北朝鮮の両国政府によっての取り決めは厳守された。隠して持ち込んだユニホームや日の丸を北朝鮮の空港で没収されたサポーターも何人かいたというが……。

「太鼓などの応援用具が使えなかったこと以外は普段のアウェー戦と変わらなかった。日本サポーターは一カ所に隔離されたがモノが飛んでくるようなこともなかった。カザフスタンなどで試合中に石を投げられた時の方がよほど身の危険を感じた」(北朝鮮へ渡航したサポーター)

ぎっしり埋まった5万人収容のスタンドでは北朝鮮国旗が振られ、メガホンや太鼓の音が響いた。「日本サポーターが立ち上がると即座に座るように注意はされたが、その他には何も問題はなかった」と現地で観戦したサポーターが語るように、大きな混乱はなく試合は行われた。

「マスコミ関係でも大きなトラブルはなく通常業務ができた。一方的な取材規制などもなく、他国でのアウェー戦と同様にルールを守っていれば何の問題もなかった」(フリーのスポーツカメラマン)

のちに日本サッカー協会は「通常はないことが相次いだ」と、北朝鮮サッカー協会、国際サッカー連盟、アジア・サッカー連盟に意見書を送ったが、その内容は「平壌国際空港での徹底検査」や「パフォーマンスに影響する食料」が通達なしに没収されたことなどについて。現場を取材をした人や観戦したファンにとっては特段大きな問題はなかったという。

「スタンドから締め出されたりモノを投げられたりしたなら話は別だが、試合終了まで安全に取材や応援ができた。サポーターも経験を積んでいるので、今後はそういう心配や不安も出てこないのではないか」(フリーのスポーツカメラマン)

「アウェーでの国際試合は誰もが大きな経験を得られる場所。日本が世界一を目指すのなら選手のみでなく、関係者やサポーターも修羅場を経験してもいい。そういう意味では、北朝鮮での試合は日本サッカー界にとって大事な一戦と言える」(サッカー関連ジャーナリスト)

北朝鮮・平壌での開催がギリギリのタイミングになり、今回も前回と同じく日本政府はサポーターに渡航の自粛を求めている。しかしどのような形になろうと北朝鮮でもサッカーが安全に行われることは間違いない。政治的には多くの問題を抱える両国ではあるが、サッカーを通じて国際交流ができるのは素晴らしいこと。不測の事態ばかり想定するのではなくピッチ上でのナイスゲームを期待したいと思う。

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日本代表は3月21日(ホーム/国立競技場)と26日(アウェー/金日成競技場)に、W杯アジア2次予選で北朝鮮と2試合連続で対戦する。

コメント

  1. 名無し より:

    フェアな開催出来ない国で試合させんなよ
    FIFAもJFAもしょうもねえわ

  2. 名無し より:

    >>1
    JFAじゃなくてAFCだろ

  3. 名無し より:

    北朝鮮は末端の役人も飢えてたからチームメンバーが持ってるおやつとか没収するようないじましいありさまだったね
    さすがに今回はそんなあさましい真似はしないと思いたい

  4. 名無し より:

    開幕から自陣ゴールに豪快に蹴りこんでやればラフプレーしない説ある

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