自身の強みを発揮するために何をするか。中村敬斗が語るスタッド・ランスでの今

中村敬斗

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リーグ・アンが実施するジャパン・メディアツアーの一環で、スタッド・ランスの日本代表FW中村敬斗にインタビューを実施した。14日に発表されたワールドカップアジア2次予選・北朝鮮戦のメンバーにも順当に選出された中村。彼の力がリーグ・アンで磨かれていることは間違いない。スタッド・ランスのクラブハウスにおいて、フランスでの生活やリーグ・アンを選んだ経緯、チーム内での状況や自身の成長に対する思いなどに迫った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5e87bbb522e07da169e192cb5181669bbdecc54b

まだ完全にはフィットしていない

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―今シーズンからスタッド・ランスに移籍しました。ここまでをどのように振り返っていますか?

移籍して半年くらい経ち、馴染んできたなという時にケガをしました。ケガから復帰して、またちょっと馴染んできた時にアジアカップがあってと、波に乗る前に代表や負傷があったので、まだチームに完全にフィットしている感じは自分自身していません。前のチームもそうでしたが、半年ということを考えたらまだまだですし、来シーズンや長い目で見ていけば、もっとチームにフィットしていけると思っています。

―リーグ・アン、そしてスタッド・ランスへの移籍を決断した背景を教えてください。

欧州5大リーグに行きたい気持ちがありました。前のチームから移籍してくる時にも考えていて、スタッド・ランスには(2023年の)夏に加入しましたが、その前の冬にも声をかけていただいていたんです。クラブからのそういった熱意を感じたので決めました。

―実際チームのスタイルや施設を見て何か感じたり、惹かれたりした部分はありましたか?

練習場を見に来て、施設の良さだったり、僕が来た時は(室内の)ジムだったりはまだ設計中だったんですけど、冬前に完成してすごくいい設備が揃っています。何不自由なくトレーニングしていますし、いいリカバリーができています。

―ベルギーやオランダ、オーストリアなどでプレーしてきましたが、リーグ・アンの特徴やプレー面で適応するために取り組んでいることはありますか?

やはりアフリカ系の選手が多いので、身体能力、スピードやフィジカルは、他の4大リーグに引けを取らないと思っています。そういった部分ではもっと成長しないといけない。

全体的なプレースピードも速いですし、チームの戦術もあります。自分自身がチームにさらにフィットしていくことが大事です。今シーズンあと9試合残っているので、自分が出たら少しでも結果を残していきたいです。

―中村選手は得点力やシュートに特徴があると思います。チームからの期待を感じますか?

ペナルティエリア付近でのアイディアだったりシュートだったり、エリアでのプレーの幅が武器なので、「それを発揮するために何をするか」が大事だと思っています。

―チームメイトに話を聞くと、「敬斗、敬斗」という名前が出てきて、すっかり溶け込んでいる感じがします。自身のチーム内での立ち位置、仲間とのコミュニケーションはどう感じていますか?

チームメイトとコミュニケーションを取るのは得意なほうなので、積極的に自分から話しかけたりしています。加入した最初はまず溶け込むことが大事だと思って、プレーももちろん大事ですけど、いろいろな選手と話してコミュニケーションを取るようにしていました。

―それはこのクラブに入ったからなのか、それともいろいろなクラブに行ったからこそ喋れるようになったのでしょうか?

いろいろなクラブを海外で渡り歩いてきたので、最初はどうだったか覚えていないですけど、やはりチームメイトとコミュニケーションを取るというのは人と人のつながりで、それがサッカーでもある。それは大事だなというのを感じてきました。

―チーム内で仲良くしている選手はいますか?

(伊東)純也くんを除いたら同じテーブルで食べているマーシャル(・ムネツィ)選手だったり、(ジョゼフ・)オクム選手だったり、(モハメド・)ダラミー選手、(エマニュエル・)アグバドゥ選手、ウマル(・ディアキテ)選手はよく話します。

―フランスでの生活は?

新しい街に来て、街探索したらすごくしっくり来たというか、この街から頑張っていきたいなと思えました。すごく過ごしやすいですね。(パリと比べると)落ち着いている感じです。パリに電車で40分で行けるんです。車より近いので、週末1日オフだったら電車に乗って行っています。

―アジアカップの話もありましたが、悔しい敗退から次の代表へという部分で感じていることはありますか?

アジアカップの最後、負けた試合はピッチに立っていませんでした。誰もが優勝を目指してやってきた中、ベスト8で敗退してしまった。すごく後悔するような思いでした。だけど、みんな自チームに戻って、切り替えて、次はワールドカップという気持ちに僕はなっています。いまは切り替えて、北朝鮮戦に選ばれたら、相手がどうとか場所がどうとか関係なく倒すだけです。

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日本代表は3月21日(ホーム/国立競技場)と26日(アウェー/金日成競技場)に、W杯アジア2次予選で北朝鮮と2試合連続で対戦する。
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