三笘薫のドリブル突破はなぜ封じられ始めたのか? 相手の徹底マークだけではない原因… 現地メディアがブライトンの戦術から探る

三笘薫

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プレミアリーグ第21節のレスター戦を皮切りに、公式戦3試合連続で素晴らしいゴールを挙げてチームの快進撃に大貢献したことで、世界最高峰リーグでちょっとしたブームをすら巻き起こした感のある三笘薫だが、これによって対戦チームからは徹底したマークを受けることとなった。

23節クリスタル・パレス戦で二重のマークによって縦への突破を封じられると、先週末のフルアム戦でも策を講じたアウェーチームに良さを消されることになった日本代表アタッカーについては、ブライトンの地元紙『The Argus』は10点満点の採点でチーム最低タイの「6」を与え、「彼のプレーのハイライトは、おそらく序盤に見せたソリー・マーチへの寸分の狂いもない斜めのパスだった。(マーカーの)ケニー・テテ相手には、あまりうまくプレーしかできなかった」とネガティブに評している。

一方、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、「(フルアムの)マルコ・シウバ監督は“宿題”をこなし、1週間前のパトリック・ヴィエラ監督(クリスタル・パレス)と同様、三笘をダブルマークして試合から除外してみせた。そのおかげで、フルアムの右SBテテは、今季ここまでに見られた三笘に対する守備では、最高の仕事を果たした」と綴り、この試合の採点「6.17」が今季の三笘の最低点だったことを紹介した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/14fa4cdee692aa89ef86840ed453d168af351bf9

3戦連続ゴールで相手の徹底マークを受けることに

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また同メディアは、「ダニー・ウェルベックが負傷し、デニス・ウンダフがまだ馴染んでいない中、ブライトンのストライカーは18歳のエバン・ファーガソンに依存している。それでも、マーチと三笘が好調の場合、それは大きな問題ではなかったが、対戦相手がこの両翼選手をダブルマークで封じ、シュートポジションに入るのを妨げた時、ブライトンは他のゴールへの道を見つける必要があることを理解した」とも指摘している。

国際的なスポーツ専門サイト『VAVEL』のスペイン版も、「1月はアルビオンにとって非常に良い月であり、5試合中4勝を挙げた。しかしピッチ外では、さらに多くのことを行なう必要があることが、このフルアム戦で明らかになった」と報じ、ペルビス・エストゥピニャンが負傷した左SBの層の薄さに言及した他、創造性に長けたアダム・ララーナが戦線離脱したことの大きさを強調。冬の移籍市場でこれらのポジションの補強を行なうべきであったと主張した。

また、『VAVEL』スペイン版は、三笘について、カタール・ワールドカップで母国アルゼンチン代表の優勝に貢献したMFアレクシス・マク・アリステルが1月に遅れてチームに合流した後、彼がより高度な役割を演じるようになるにつれて、この日本代表選手のパフォーマンスが著しく低下したことに注目し、その原因を以下のように綴っている。

「ブライトンは攻守の切り替えを含めてプレー全般がスローとなり、これはオーバーロード(一定のゾーンに多くの選手が集中して連係する)の状態が少なくなることを意味する。その結果、三笘が相手DFと1対1となる場面が少なくなり、チームは彼の良さを引き出したり、ドリブルの成功率を高めたりすることができなくなっている」

同メディアは、三笘の役割をこなせる他の選手として、ジェレミー・サルミエント、パスカル・グロスの名前を挙げており、今後、対策を講じてくる相手に対して三笘が効果的なプレーが見せられなくなった場合には、こうした代役の起用があり得るということを示唆している。

ブライトンの攻撃の要と認識されたがゆえの徹底マークに、この2試合は自慢の突破が鳴りを潜めた三笘だが、彼自身はそれでも縦へのドリブルにこだわりを持っており、実際にそれが炸裂した際にはチームに大きなチャンスをもたらすことができる。この最大の武器を活かし続けるには、彼の努力や工夫だけでなく、戦術の変化や向上も必要となってくる。ロベルト・デ・ゼルピ監督の采配、起用法も含め、ここからの動向が非常に興味深い。

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次戦、ブライトンはFA杯でストークシティと対戦する。

コメント

  1. 名無し より:

    2人のマークなんてよくあること。プレミアでは珍しい?知らんけども、だったら周りを使えばいい。段々そうなっていくでしょう。

  2. 名無し より:

    コルウィル復帰も大事だわ。
    左利きの大事さがここ数試合で顕著に出てる。

  3. 名無し より:

    引いたチームを崩すのはどのチームもどの選手もむずかしいことだよ
    相手が違えばまた活躍するさ

  4. 名無し より:

    マクアリララーナカイセドの三人がそろえば違ってくるんだけどなー

  5. 名無し より:

    コルウィルとララーナが戻ればグロス右SBでカイセドマクアリの2ボラにできるのにな

  6. 名無し より:

    対戦クラブが右サイドに柔道家を配置したからね。

  7. 名無し より:

    ちょっと最近三笘ワンパターン過ぎるからな

  8. 名無し より:

    >>4
    カイセド、マクアリスターは夏に抜けるしララーナは長期離脱なんですが
    そんな奴らに頼ってる時点で終わってんだよゴ.ミトマは

  9. 名無し より:

    プレミアにおいて左のウイングは対策されててもなんとかするのが仕事なので評価低いのは仕方ない。
    ただブライトンが勝ててないのは普通にマクアリスターの決定力だと思う

  10. 名無し より:

    まじでそれ。マクアリスターが点決めりゃ済む話。

  11. 名無し より:

    >>8
    どこにでも現れるなこのキムチマンは

  12. 名無し より:

    >>1
    これが三苫の限界なんだろ
    持て囃されすぎただけ
    ブライトンでレギュラー張ってるだけで十分立派

  13. 名無し より:

    あの試合のフルハムは、ガチガチに引いて守ってたから誰でも突破は簡単じゃない。
    2人マークが付いてたなら、逆に他の選手のマークが開いた穴を付けばいいだけ。
    それが出来なかったから負けたんでしょ。一人でサッカーやってるわけじゃないんだからこんなの当たり前。

  14. 名無し より:

    今のブライトンのやり方ならカイセドと三笘を消せばなんとかなっちゃうんだよ
    他の選手がかなり自由に動けてシュートチャンスあるんだからそこ決めんと始まらない
    クリスタルパレス戦はシュート17本で枠7、相手は6本で枠1
    フルハム戦21‐7、相手は5-2で
    38本打って1点
    決定率2.6%とか終わってる

  15. 名無し より:

    試合後にテテがミトマのユニフォームの交換を求めにいったみたいだけど試合中に三笘のユニめちゃくちゃ引っ張ってたのはユニが欲しかったのか?

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