
プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドとキットサプライヤーのadidasは27日、2023-24シーズンに向けた新ホームユニフォームを発表した。
23-24新ホームユニフォームは伝統のレッドを基調に、差し色には19-20シーズン以来となるブラックを使用。レッド×ブラックの力強いユナイテッドカラーが戻ってきた。ラップオーバーのVネックは23-24シーズンのトレンドとも言えるスタイルだが、ユナイテッドではサプライヤーがUmbro時代の2000-02モデル以来の採用だ。


パンツはホワイト、ソックスはブラックをそれぞれ基調としたデザイン。ソックスにもシャツと同じライングラフィックをあしらう。

今回のキットデザインの特徴は、産業革命時代の橋をモチーフとしたライングラフィックで描く、幾何学模様の赤い薔薇(バラ)の花。これはある意味でユナイテッドの“原点”を示すもとも言える。

ホームタウンのマンチェスターはグレーター・マンチェスターに所属するが、1878年のクラブ創設当時はランカシャー州の一都市だった。そのランカシャーのシンボルが赤いバラの花だ。現在のユナイテッドのエンブレムでは両脇にボールを配するが、それ以前(1960年代)のデザインではボールではなくバラを描いていた。ランカシャーのシンボルはクラブにとっても大切な存在なのだろう。

赤いバラはライバルであるマンチェスター・シティのエンブレムにも描かれているが、バラのエンブレムを最初に使ったのは1909年のFAカップ決勝戦でのユナイテッドだ(シティは1970年代から)。創設当時のチーム名「ニュートン・ヒース・ランカシャー&ヨークシャー・レイルウェイズFC」を見ても、クラブにとってランカシャーがいかに大切で重要な地であるかが理解できる。



