セリエAのインテルへの移籍が囁かれていた日本代表の冨安健洋は、一転してアーセナル残留が濃厚になったと、欧州の各メディアが伝えている。
開幕節のノッティンガム・フォレスト戦で、アーセナルの新加入DFユリエン・ティンベルが50分に負傷退場。長期離脱が見込まれる状況となり、イタリアメディア『Calciomercato』はその翌日、「状況は変わった。ガンナーズのミケル・アルテタ監督は、トミヤスをシーズンを通してチームに残し、移籍を禁止するよう要求する可能性がある」との見解を示していた。
その後、ティンベルが前十字靭帯を痛めたことがアーセナルから発表され、長期離脱が確実になると、現地時間8月16日、『Calciomercato』がふたたび日本人DFの去就に言及。「トミヤスがネラッズーロのユニホームを着るまでの道のりは、かなり複雑になった」と報じた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f1a0252a20ff006ee2d959a675cf0d397eebc75
アーセナル残留が濃厚となった冨安
冨安は開幕戦で、アクシデントに見舞われたティンベルに替わってピッチに立ち、緊急出場にもかかわらず、左サイドバックとして終始安定したプレーを披露。2-1の勝利に貢献した。その活躍もあり、在籍3年目の24歳に対し、地元メディアからはさらなる活躍を期待する声が高まっている。
冨安の移籍の問題に関しては、アーセナル専門サイト『Just Arsenal News』でも、「インテルはトミヤスの獲得を断念し、代わりにプレミアリーグの別のDFに焦点を移したようだ」と伝えている。
また同メディアは、「トミは我々にとってのキーマン。現時点では絶対に売却できない選手のひとりだ」と評したうえで、「この日本のスターはコンディションさえ維持できれば、我々のシーズンに大きく貢献してくれるだろう」と期待を寄せた。
加えて、「我々は今シーズンを良い順位でフィニッシュするために、トミヤス売却の扉を閉め、チームに長く留まるよう努める必要がある」と指摘。24歳の「流出」を防ぐことに注力すべきだと主張している。