「タケ、ありがとう」年俸18億円のメガオファーを蹴った久保建英にスペイン人記者が謝意!止まらないサウジへの人材流失に懸念

久保建英

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今夏の移籍市場で最大とも言えるトピックが「サウジアラビア」だろう。

ネイマールをはじめ、カリム・ベンゼマ、ロベルト・フィルミーニョ、エヌゴロ・カンテ、サディオ・マネら、この夏に同国を新天地に選んだ名手は枚挙にいとまがない。その勢いは増すばかりで、今後もまだ続きそうだ。戦々恐々としている欧州のクラブは少なくないだろう。

しかも、欧州主要リーグのマーケットが9月1日で閉まるのに対し、サウジのそれは9月20日までとなっている。引き抜かれても補填ができないというのは、最悪のシナリオだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8ed01c013c73e3ab5794182509f120b61ba7d007

2シーズン連続の開幕節ゴールを決めるなど、今シーズンも好調の久保

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この状況に警鐘を鳴らしたのがスペイン紙『Mundo Deportivo』で久保建英が所属するレアル・ソシエダ番を務めるアンヘル・ロペス記者だ。今夏の移籍市場を「非常に奇妙で、疑問に満ちている」と表現し、こう主張している。

「カタール・ワールドカップ開催で、昨シーズンの終了が遅れ、現在のプレシーズンが短縮されたため、チームの準備と補強の実現が複雑になった。市場閉幕の9日前に、ソシエダが4、5人の補強選手のうちの3人目を登録したばかりであるのは奇妙だ」

同記者は「成立しない移籍、財政上の『フェアプレー』による登録の遅れ、そして奇妙な代理人の出現、サウジサッカー、新たな脅威。ここで最も血なまぐさいことが起こる」と綴り、こう伝えている。

「金をめぐる腐った競争の勃発によるものではなく、明らかに制限のない金の浪費のためであり、手数料で富を得る代理店や仲介業者を喜ばせるものである」

「それ(脅威)は彼らがクボ(久保建英)に、ソシエダで受け取る6倍の年俸1200万ユーロ(約18億6000万円)を提供できるからではない(タケ、いろいろあったにもかかわらず、残ってくれてありがとう)。それは、市場が欧州の主要リーグのように1日の23時59分に閉まるのではなく、9月20日に閉まるということだ。ナンセンス、ナンセンス、完全な脅威だ。なんて夏だろう」

サウジアラビアへの人材流失は、下り坂にあるスター選手だけではない。欧州のメガクラブが争奪戦を繰り広げていたセルタの21歳MFガブリ・ベイガのアル・アハリ移籍も決定的となっている。

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そんななかで、メガオファーを一蹴した日本代表MFの決断に謝意を示した。
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