【セルジオ越後】GK小久保が2試合連続でヒーローということは…浮かび上がったチームの課題 | footcalcio

【セルジオ越後】GK小久保が2試合連続でヒーローということは…浮かび上がったチームの課題

オリンピックU-23 / U-24
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<パリオリンピック(五輪):サッカー・イスラエル0-1日本>◇30日◇男子1次リーグD組◇ボジョワール競技場

2試合連続で、ヒーローはGK小久保だね。相手のシュートを最後まで冷静に見てはじいた。特に、立ち上がり、猛攻を仕掛けてきた相手に対して慌てることなく、淡々と飛んできたボールをセーブした。チームメートに安心感を与えて、流れを作った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a5e4878e3a90ad8fb01d515d172c86f6b2666c02

幸運にも恵まれての全勝突破だということを忘れてはいけない


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日本は3連勝で1位通過した。しかも無失点。メダルの期待が膨らみ、手放して喜ぶ結果だが、冷静に振り返ると内容が悪い。だいたいGKが目立ったということは、それだけ失点危機が多かったということだ。最前線から連携して組織的に守っても、相手に有効なシュートを許したということだからね。

初戦のパラグアイ戦は5-0の圧勝だったが、相手が早い段階で退場者を出した。ポストにも助けられた。2戦目のマリは、PKを外してくれた。イスラエルは、フィニッシュが弱かった。もちろん日本に実力はあったが、それより大きかったのはツキだった。幸運にも恵まれての全勝突破だということを忘れてはいけない。

攻撃陣はどうだった? 初戦の先制点、マリ戦の得点の2点以外は、高く評価しない方がいい。相手が10人になってからの得点は、それほど評価できない。イスラエル戦の後半アディショナルタイムでエースFW細谷が決めたが、これは相手の捨て身の攻撃で右サイドがフリーになり、得点につながっただけ。イーブンの戦いなら生まれる可能性が低いゴールだった。

これからが本当の勝負だ。相手が都合よく、退場者を出してくれることはない。イスラエルと違って、スペインはフィニッシュに強い。おそらくPKも外さないだろう。3連勝で浮かれることなく、反省は必要だね。もう1度、気を引き締めて、打ち勝とう。

首位通過を果たしたU-23日本代表は8月2日、グループCを2位で通過したU-23スペイン代表と対戦する。
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