マン・C撃破もミスから失点関与…「個人評価は最低」守田英正は快勝劇にもごまかさず、経験を糧に | footcalcio

マン・C撃破もミスから失点関与…「個人評価は最低」守田英正は快勝劇にもごまかさず、経験を糧に

守田英正
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チャンピオンズリーグ第4節、スポルティングCPがマンチェスター・シティをホームに迎えた試合は、衝撃的な展開が待っていた。

試合は4分にフィル・フォーデンのゴールでアウェイチームが先制に成功したのだが、前半の38分にカウンターからヴィクトル・ギェケレシュにゴールが生まれて試合を振り出しに戻すと、後半の立ち上がりにスポルティングが立て続けに2点を奪取して逆転。そこからマンチェスター・Cが攻め込む時間を増やしたが、逆に80分にギェケレシュがハットトリックとなるPKを沈め、プレミア王者を相手にスポルティングが4-1で勝利することになった。

強敵相手の逆転劇。加えて、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まっているルベン・アモリム監督のラストホームゲームで勝利したこともあり、試合終了のホイッスルが鳴った際には選手たちが諸手を挙げて喜ぶ姿が目立った。

しかし、75分にピッチを退き、試合終了の瞬間をベンチで見守った守田英正は、少しばかり喜びを表現するのに戸惑っているように見えた。喜びたい気持ちはもちろんある。ただ、自分のプレーを振り返ると何より悔しさのほうが勝っていたのだろう。複雑な面持ちで歩く姿が印象的だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/accd36c4f9abbb989939535020c01a3c0df3a47c

今日はたぶん両チーム合わせても最低評価くらいだったかなと個人的に思います



そんな表情になった理由は、前半4分のシーンに大きな要因がある。最終ラインからパスを受けた守田が次の選択肢を探そうとした瞬間、相手に囲まれる形となったところでフォーデンにボールを奪われ、そこから失点を許してしまったのだ。

「正直、あそこで受ける気はなかったんですけど、ボールが来てからのジャッジになった中で、あれはシンプルに後ろに下げておくべきだったなと思います。ああいうミスをちゃんと突いてくるのが強豪クラブだと思う。そこは真摯に受け止めたいです」

結局、この失点を機にスポルティングはチーム全体が受け身な姿勢を取るようになってしまう。守備強度がなかなか上がらない中、次なる失点を恐れるあまりアグレッシブにボールを奪いにいけないと、守田もダブルボランチの脇を突いてくる相手のポジショニングに手を焼き、本来の力を発揮させてもらえない時間が続いた。

もしここで失点を重ねていたら、敗戦の戦犯となってもおかしくなかっただろう。それほどプランが崩れるような失点だったのは間違いない。そこからハーフタイムを経て、チームはシステムを変更しながら逆転劇へと持っていくのだが、守田自身は最後までインパクトを残すようなプレーを見せることができなかった。

正直なところ、マンチェスター・C戦における守田のパフォーマンスは厳しい評価をせざるを得ない。悪目立ちしてしまう結果だったと言っていいだろう。ただ、それを自覚した上で、自身の言葉で表現するあたりは自らに対して厳しい守田らしかった。

「今日はたぶん両チーム合わせても最低評価くらいだったかなと個人的に思います。それが今の自分の位置付けなんだろうなと。でも、悲観的にならず、また次のビッグゲームがあった時に自分が勝たせられたらいいのかなとも思っています。今日は”不運”という言い方はしないですけど、前向きに捉えるしかないです」

こういう時、例えばパスの出し手だったり、そういった状況になってしまったことに対して否定的な話をすることだってできるし、あやふやに返答することだってできただろう。

ただ、誰より守田は真摯にこの状況を受け止めている。厳しく書かれるのを理解した上で、もっと先を見据え、この苦い経験を糧にしようとしている。

「ホーム&アウェイじゃないので(マンチェスター・C戦は)今回で終わり。上に行ったらまた当たる可能性はありますけど、もう一回やりたいなという気持ちです。次のCLで言えば、アーセナル戦で自分がもっと活躍して貢献できるかもしれない。今日はそういう日だったのかなと受け止めて、切り替えて向かいたいです」

この試合でこれまでの活躍がふいになるわけではない。もう一度、目の前の試合に集中して臨み、改めて結果を出す。そうして周囲の信頼を掴んでいくしかない。最後に語った「今日は反省します」という言葉には、悔しさとともに次なる試合への覚悟が表れていた。

次節は26日に行われ、スポルティングはホームでアーセナル(イングランド)と対戦。マンチェスター・シティはホームでフェイエノールト(オランダ)と対戦する。

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