蘭移籍の斉藤光毅、衝撃デビューでファンの心を掴むも…直面した課題。「FWだと迷いなくプレーできるんですけど…」 | footcalcio

蘭移籍の斉藤光毅、衝撃デビューでファンの心を掴むも…直面した課題。「FWだと迷いなくプレーできるんですけど…」

海外日本人選手

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今シーズン、ロンメル(ベルギー)からスパルタ(オランダ)に期限付き移籍した斉藤光毅は、負傷もあってなかなか出場機会を得られなかったが、第5節のフォーレンダム戦(4-0でスパルタの勝利)で66分からプレーすると左サイドを活性化。2アシストを含む3得点に絡むセンセーショナルなデビューを飾り、一気にサポーターの人気者になった。

続く強豪のフェイエノールト戦では前半33分、ストライカーとして急遽出場。チームは0-3と完敗したものの、得意のドリブルから何度かチャンスメークし、第7節のフローニンゲン戦(9月17日)で初のスタメンを勝ち取った。

スパルタは試合終了間際のゴールで2-1と勝利。しかし、あまり決定機を作ることを出来ずに76分にベンチへ退いた斉藤は試合後、浮かない表情をしていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/29e3a5e97fc5351782d52c359769b4d29647f86b

デビュー戦で2アシストをマークし、一気に評価を上げた斉藤

「デビューマッチは途中から出て、まあまあの結果を出し、フェイエノールト戦でちょっと長い時間出て、今日はスタメンといういい流れだったんですけれど、今日のプレーはぜんぜん満足できないです。決定機を作れなかったこともそう。自分のプレーをあまり出せなかったというか、なんかスッキリしない感じあります。あまり自分自身が楽しめませんでした」

5バックシステムを採用するフローニンゲンに対し、4-3-3を基軸とするスパルタは左ウイングの斉藤のポジショニングでシステムを調整し、彼がウイングバックのようにライン際を上下することになった。

「あそこまで守備に下がってから、攻撃に出ていくというのは、あまり慣れてないから、ちょっと戸惑いました。右サイドは前から、左サイドは後ろから追う形でしたが、自分がもっと信頼されていれば多分、逆になる。その(信頼の)差は、自分が(27分に)倒されてFKを取った時に、FKを蹴りたかったけれど蹴らせてもらえなかった時にもありました。自分のやりたいようなプレーをもっとできるような立場作り、環境作りをしていかないとダメだと思います」

21歳のアタッカーは「サイドより真ん中のほうが大好き。2トップが一番良いんですけれど、ワントップでも良い」という。

「(DFを)背負うのは得意です。やっぱり自分の身長や、プレースタイル的にもサイドで仕掛ける選手だと最初は思われてしまうんです。でも、フォワードのほうが(語気を強めて)まったく迷うことなくプレーできるんです。サイドハーフだと『ちょっとこれで合っているのかな』と。やっぱり0.1秒の世界なんで、そこで迷いがあるとダメ。フォワードだとなんにも考えること無くゾーンに入れるんですけれど、サイドハーフだと入れない時がある。そこが自分の課題だと思います」

ロンメル時代は、最初の半年間はストライカーを務め、怪我から復帰してからサイドハーフでプレーしていたという。しかし、当時は迷いなくプレーすることができていた。

「ロンメルでは1年半プレーして、自分の立場もあって『裏に抜けたい』ということを要求することが出来ましたし、監督やチームメイトも自分に『裏へ抜けろ』と合わせてくれて、毎回ゾーンに入ってました。スパルタでもそうなればいいんですが、試行錯誤をまだしている状況です」

ストライカーを務めたフェイエノールト戦では、「まったく迷いなくできました。フェイエノールト戦では通用していた。自分のゾーンにさえ入ればオランダリーグでもトップクラスになる自信はあります」と手応えをつかんだ。

しかし、フォーレンダム戦でサポーターを虜にした時は左ウイングだった。フローニンゲン戦では守備のタスクが負担になったという事情があったとは言え、試合によってプレーにムラがあるのが課題のようだ。

「フォーレンダム戦は完全にゾーンに入ってましたね。どうやったらゾーンに入ることができるのか、それを今、自分自身で追求している最中なんです。安定したプレーをするために、永遠に悩み続けるんでしょうね。この答が出てしまったらスーパースターに直ぐなれてしまいますから。もっともっとこのことを追求し続けないといけないと思います」

そして、コミュニケーション能力を高めること、考えずにプレーできるようになることを課題として掲げた。

スイス(開催はスペイン)、イタリアと試合を組むU-21日本代表に、斉藤は名を連ねた。

「アジアカップであまりいいプレーができなかったので、今度こそはという気持ちがあります」

そう言って日本人アタッカーがスタジアムを去ると、私は大人、子どもを問わず何人ものスパルタサポーターから「サイトウは最高のプレーヤーだ」と熱く語られた。

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ここまでリーグ7位のスパルタは次節、RKCと対戦する。

コメント

  1. 名無し より:

    周りはとやかく言うだろうが頑張れ。

  2. 名無し より:

    流石にあの小ささで横幅も無いと辺境以上の中堅リーグじゃ
    毎試合点取る様にでもならんと真ん中はやらせて貰えんやろ・・・

  3. 名無し より:

    2トップやトップ下は監督によってシステムにマッチしないし、その場合1トップで使ってくれる監督は少ないだろう
    SHやウイングもできるようになった方がいいと思う

  4. 名無し より:

    すげえ漠然としててあまり頭は良く無さそう…
    いくら上手くてもこれじゃちょっと厳しいね
    翔さんくらい突き抜けるしかないわ

  5. 名無し より:

    170cmで真ん中やらせろってのは(……それでも俺よりでかいけどね)
    某リオネルさんくらいの実力見せられないとなあ

  6. 名無し より:

    ワントップはデカいのじゃないととか
    別にワントップはポストプレーできなきゃいけないわけじゃないからな

  7. 名無し より:

    面白いな。
    南米の低身長ガチムチ系FWみたいなプレースタイル目指す感じか。
    あの手のFWは結果で黙らせる自己主張の強いタイプが多いイメージだけど、日本人のメンタリティでどこまでイケるか。
    どんなFWを参考にしてんのかな。
    アグエロとか?

  8. 名無し より:

    やりたい事とやらされる事のギャップはあるだろうけど、引き出しを増やすんだぐらいの気持ちでやった方が後々プラスになると思う
    不満ばっかり持ってプレーしても柿谷みたいになっちゃう

  9. 名無し より:

    アグエロやサンチェス、ラウタロ辺りが完成形かな

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