久保建英、ソシエダ移籍で学んだ「試合に出ることの重要性」 W杯へ好転をもたらした変化 | footcalcio

久保建英、ソシエダ移籍で学んだ「試合に出ることの重要性」 W杯へ好転をもたらした変化

久保建英

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11月20日に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進める日本代表に、現地時間13日から海外組4選手が合流した。その1人であるMF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン1部)が、心配されていた肩の状態や、ベテランの雰囲気作り、クラブでの変化を語った。

現地時間10月27日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のオモニア・ニコシア戦で左肩を脱臼した久保だが、自身のコンディションについては「状態は良いと思います。試合もさせてもらったので、準備はばっちりだと思います。(肩も)試合には出られるレベルになっているので、あとはこの期間で、よりピークに持っていけたらいいと思います。(負傷時も)肩だったので、別に痛くてもやればいいかなとは思っていたので、比較的、楽観視していました」と、ピッチに立つ障害はないと語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f657e3c6b85e81c5763f956c032e0bb3a41bf1ef

13日から海外組4選手が合流、久保が現在の心境を明かす

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トレーニング初日から、DF長友佑都(FC東京)はテンション高く取り組んでいる。この日もウォーミングアップから積極的に声を出し、ボール回しで久保と好連携が出るたびに「いいね!分かり合えているね!」などと盛り上げていた。そんな長友の様子について、久保はクールに「あの人は、いつもあんな感じですけどね」と話すと、「いつも、どの練習でも全力でみんなを鼓舞してくれるのは、あの人の良いところの1つでもあるのかなと思っています。人数が少なくてもああやって盛り上げてくれる人がいることで、より質の高い練習ができているところがあると思うので、そういう存在を大事にしつつ、自分たちも明日から合流する選手もいると思うので、時間もないので、もっと練習の質を上げていけたらいいなと思います」と、長友効果について語った。

久保自身はW杯だからといって、特別にモチベーションが上がっていることはないという。「あんまり考えていないですが、僕はテンションを上げすぎてもあれなので、徐々に大会本番に向けてテンションを上げていけたらいい。僕は長友選手みたいに、常時(テンション)100%でできるわけではないので、徐々に上げていきたいと思います」と、静かに闘志を燃やした。

今年6月の時点で、久保はW杯のメンバー入りが危ぶまれていた。しかし、その後のリーグ戦や9月のドイツ遠征でアピールに成功し、26人の中に入っている。「環境を変えたことによって、それが今回は良い方向に転んだことが大きい。これに関しては、本当にレアル・ソシエダというクラブが、僕を良い選手にしてくれた。良い監督、良いチームメートに恵まれたことに感謝したい」と、レアル・マドリードから獲得に動いたクラブに感謝した。

そして26人の発表時には、自信を持てていたことも明かしている。「結果だけ見ても、中断前、ラ・リーガで3位のチームのレギュラーで出ている選手が、代表に選ばれないことは、まずないだろうとある意味で楽観視できていました。そういった意味で、ビッグクラブ、強いチームで試合に出ることの重要性に気付かされました」と胸を張った。

代表にも生かせるソシエダで得た経験についても、「今までは負け試合が濃厚だった相手に対しても、互角以上に戦える試合が増えました。少し格上の相手と互角以上にやれる戦い方について、自分のなかで良い感触を得てきたので、そういうものも還元していきたい」と、世界有数の強豪であるドイツ代表、スペイン代表と戦う1次ラウンドを見据えた。

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チーム最年少、21歳で臨むキャリアで最初のW杯は、久保にとってどのような大会になるだろうか。
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