
ユンカーは2021年春の登録ウインドー最終日にノルウェー1部ボデ・グリムトから浦和に移籍。左利きのストライカーは前線で存在感を放ち、公式戦32試合で16ゴールと得点力を発揮した。昨季は負傷がちで苦しいシーズンにもなったが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では準決勝の全北現代(韓国)戦で1点ビハインドの延長戦終了間際に起死回生の同点ゴールを奪う勝負強さを見せつけた。
そのユンカーは今季、浦和から期限付き移籍で名古屋へ。「FOOTBALL ZONE」のインタビューで、「新しいチャレンジをしたいというのが心にあった。その時に名古屋から話が来たのと、彼らのビジョンや自分への評価を聞いて名古屋に行こうと決断した」と明かしていた。
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名古屋と浦和の上位対決は0-0のドロー決着

試合では両者に厳しく寄せられ、あまりボールタッチの機会を作らせてもらえなかった。得意の左足を振る機会も訪れなかったが、「非常にやりごたえがあった。彼らは自分を強い気持ちで止めにきていると分かっていたし、実際にそうだったと思う。その分、自分に彼らの意識が向く分でほかにスペースができて名古屋がチャンスを作れた。そこをチームとして決めることを意識しないといけない。これだけチャンスがあって決めていないことを見つめ直す、反省する必要があると思う」と試合を振り返った。
浦和のサポーターからは試合前に選手紹介の時点で、試合中もボールタッチのタイミングでブーイングが飛んだ。それでもユンカーは「自分のキャリアでも以前所属していたクラブと対戦する経験もあったし、移籍も初めてではないので古巣との対戦に特別な感情はなかった。強いて言えば、チームとして大切なゲーム、上位対決という点で大切なゲームだったという思いはあった。おそらく浦和サポーターにジェラシーというか、去年や一昨年に自分が見せたプレーを浦和で見られないことへの気持ちがあったのではないかと思う」と、冷静に話した。