
ファーストレグをホームで迎えるレアル・マドリードは、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で昨年の決勝戦を戦ったリヴァプールを2戦合計6-2で一蹴。チームは国内リーグ戦ではタイトル争いで首位バルセロナに水をあけられているものの、ヨーロッパの舞台では前評判通り安定した成績を残している。この試合では、左サイドバックにエドゥアルド・カマヴィンガを起用し、ロドリゴ、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールの3枚を最前線に並べた。
対するチェルシーは、ラウンド16でドルトムント相手に逆転でベスト8に進出。その一方で、今季プレミアでは11位に低迷し、4月6日にクラブOBであるフランク・ランパードが暫定監督に就任したばかり。しかし、初陣で黒星を喫し、リーグ戦では4試合勝利がない状態。それでもDFチアゴ・シウヴァがケガから復帰し、3バックの中央に。同じく復帰直後のエンゴロ・カンテも先発し、3ボランチの一角に配した。
【スコア】
レアル・マドリード 2-0 チェルシー
【得点者】
1-0 21分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
2-0 74分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)
https://news.yahoo.co.jp/articles/75518e7f2c0ebd35d09793675b66954e988770e9
レアル先勝、10人のチェルシーをホームで圧倒

試合が動いたのは21分、レアルが左サイドの高い位置でボールを奪取。中に絞ってボールを受けたダニエル・カルバハルがボックス中央のスペースへ浮き球のパスを供給し、走り込んだヴィニシウス・ジュニオールが左足で触れると、GKケパ・アリサバラガが掻き出したボールがベンゼマの足元にこぼれる。これをベンゼマが押し込んでレアルが先手を奪った。
一方のチェルシーも直後の23分、右サイドからリース・ジェームズの鋭いセンタリングにゴール前のスターリングが反応。ブロックに入ったエデル・ミリトンに当たってゴールに向かったボールは、ギリギリのところでGKクルトワに阻まれた。肝を冷やしたレアルだったが、ハーフタイムにかけてはチェルシー陣内でのプレータイムを増やし、ゴールへと迫るも追加点は奪えずに後半を迎えた。
後半に入っても試合の流れは変わらない。レアルが主導権を握って進めると、抜け出したロドリゴと競り合った際にチェルシーのカリドゥ・クリバリが筋肉を痛めて交代。さらに59分、再び裏に抜け出したロドリゴがボックス手前でベン・チルウェルに倒され、チルウェルが一発レッドで退場となった。
数的優位な状況となったレアルは、ロドリゴとカードをもらっているカマヴィンガに代えてマルコ・アセンシオとアントニオ・リュディガーを投入。すると74分、ショートコーナーからボックス左のヴィニシウスにボールが渡り、ヴィニシウスからボックス手前のアセンシオにマイナスのパスが通る。アセンシオは左足で狙い澄ましたシュートをゴール左隅に決め、レアルがリードを広げることに成功した。
チェルシーはメイソン・マウントとコナー・ギャラガーを入れて4バックにしつつ、中盤の運動量を増やそうとするが、流れに大きな変化はもたらせない。アディショナルタイムには互いに得点機があったものの、試合は2-0のまま終了。連覇を狙うレアル・マドリードが2点のアドバンテージを持って、敵地でのセカンドレグを迎えることになった。