現地7月31日、ニュージーランド・ウェリントンで行なわれた女子ワールドカップのグループC最終戦で、日本はスペインと対戦して4-0の快勝。キックオフ直後からボールポゼッションで圧倒されながらも強固な守備ブロックで対抗し、高い位置でボールを奪うや鋭い速攻を連発した。前半だけで3点をリードすると、後半も危なげない試合運びでスペインを封殺。82分にダメを押して望外のスコアを叩き出した。
グループCを首位通過した日本は、現地8月5日のラウンド・オブ16でグループA2位のノルウェーと雌雄を決する。ノルウェー公共放送『NrK』は「スペイン大敗に警戒するノルウェー」と銘打ち、日本のソツのない戦いぶりにスポットライトを当てた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f631f45aee2c363810f3444b3c343237ea4b2d1
グループAでなんとか2位に滑り込んだノルウェー
一方でトルプ氏は「次の相手がスペインではなく日本で良かった」ともコメント。「スペインとは何度か対戦していて、彼女たちとの実力差は十二分に理解している。大会前にもスペインと練習試合を行なったが完全に圧倒されて、ノルウェーは2-4で敗れた。苦戦は免れない」と理由を明かす。そのうえで「日本は優勝候補だ。大会でもっともイージーなグループを勝ち上がったノルウェーの選手たちと比べて、期待へのプレッシャーがまるで違う。その差はノルウェーにプラスに作用すると見る」と説明した。
そしてトルプ氏は「日本はスペイン戦とはまったく違う戦い方を選択してくるだろう。ノルウェーを相手にもっとみずからボールを支配し、高い位置でプレーするはずだ」と予測し、「それができるチームなのである」とあらためて日本の総合力を称えた。
最新FIFAランキングでは、日本の11位に対してノルウェーは12位。1990年代から2000年代にかけて隆盛を誇り、ワールドカップと五輪を一度ずつ制している。最近の国際大会での成績はパッとしないが、大柄な選手をずらりと並べたダイナミックなスタイルは健在だ。
今大会はグループAでスイス、ニュージーランド、フィリピンと同居して苦戦を強いられた。ニュージーランド戦(0-1で敗戦)、スイス戦(0-0の引き分け)と来て、最後のフィリピン戦で6-0とようやく爆発。1勝1分け1敗の勝点4でニュージーランドと並んだが、得失点差で上回ってなんとか2位に滑り込んだ。