前節で昇格組のアルメレ・シティ相手に6-1の大差で今季初勝利を飾ったフェイエノールトは、敵地での一戦でも得点力が爆発。8分に最後尾からの縦パスであっさりとサンティアゴ・ヒメネスが先制点を挙げると、19分に同点弾を許すも、その9分後にはケルビン・ステングスが相手DFラインの裏に抜け出して勝ち越しゴールを決め、後半直後にはヒメネスが個人技から放ったシュートを相手GKが止め損なって加点する。
さらに71分、敵陣でのパスワークから、55分に交代出場した上田綺世がステングスのスルーパスを受けてGKと1対1になり、力強いシュートをゴール上段に叩き込んで4点目。そしてアディショナルタイムには、ヤンクバ・ミンテが独走し、GKと寄せてきたDFをかわしてダメを押した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42c5303da479005943ef2ad25a5f55cdfea4b57f
フェイエノールト加入後初ゴールを挙げた上田
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Ayase Ueda 上田 綺世
FC Utrecht: 1-4 :Feyenoord#utrfey pic.twitter.com/SRsJJnk3Z1— ' Burak | Dutch League #Eredivisie 🇹🇷🇳🇱 (@DutchLeagues) September 3, 2023
現地メディアの反応を見ると、オランダの全国日刊紙『AD』は、「交代選手の上田もフェイエノールトで初のゴールを決めた。何とも美しい攻撃の後、ステングスのパスから、日本人選手は、ユトレヒト・ゴールから16メートルほどの位置でボールに触れ、しっかりゴール。試合の行方は彼の一撃で決した」と綴り、大勝利に貢献したことを伝えた。
南オランダの地域公共放送『Rijnmond』は、デニス・クラーネンブルグ記者がポッドキャストで、「この試合のハイライトは、上田のゴールだった」「彼のシュートは素晴らしかったが、さらにその前のプレーも凄かった。相手の守備を切り崩すようなプレースタイルだ。彼は積極的でデュエルに強く、よくボールに絡んでいた。クレバーな選手であることが、全てから伝わってきた」と絶賛し、次節ヘーレンフェーン戦でのスタメン入りを主張している。
サッカー専門メディア『VOETBAL NIEUWS』は、「スロット監督は、ユトレヒトを5-1で破った一戦で、上田の初ゴールが最高だったと考えている。ロッテルダムのチームの指揮官は、ゴールの前の連係プレーを楽しみ、観客もそれを楽しんでいた」と紹介した。
そして『De Telegraaf』紙は、「夏の移籍市場が終了した後、フェイエノールトのベンチの贅沢さが明らかになった。試合が1時間も経たないうちに、スロット監督はヒメネスに休息を与え、今夏の最も高価な補強選手である上田が交代出場。彼はチームの素晴らしい攻撃からパスを受け、15分以内にシュートをゴールに叩き込み、チームメイトとロッテルダムのサポーターから大きな拍手を浴びた。優れたストライカーの価値はすぐに明らかになった」と綴っている。