https://news.yahoo.co.jp/articles/344c6b8569d1c46e85189e736c149ea7dcdca299
ドイツの攻撃を最小失点に抑えた冨安健洋と板倉滉
「ちょっと1点目は覚えてないですけど、2点目は多分奪ったボールをワンタッチで逆サイドに展開してっていうプレーで、奪ったボールを前につけて攻撃に行くっていうところは僕たちの狙いの1つというか、スタッフ陣から言われているプレーでありましたし、それをうまく表現できたかなって思います」
守備では国際Aマッチで初めてコンビを組んだ板倉と抜群の連係でドイツの攻撃をシャットアウト。冨安が「ラインを高く保ち、全体をコンパクトにするっていうところは僕たちディフェンス陣のタスクでしたし、そこっていうのはしっかりと達成できたからこそ、コンパクトな中でプレーできた」と、まさに局面での1対1では強さを見せ、タイトな守備でFWカイ・ハフェルツを中心とした強力攻撃陣を止めた。板倉も冨安とのコンビには大きな手応えを得た。
「本当にドイツ相手にワールドカップ(W杯)みたいな試合とはまた違った戦い方、守備をしながらも攻撃的にラインを高くできた。トミ(冨安)のカバーリングは試合を通じて助かっていた。いい距離感で、前半は最終ラインで数的不利がありながらも、戦えるメンバーがうしろにそろっているのでそこでカバーできる、ドイツ相手にもそういう戦いができると見せられた。もっと上にいくため、日本が強くなるため、W杯みたいな戦い方で勝てるのは日本の強さでもあるけど、もっともっと対等に戦えるようにと。トミと組んだのは初めてだと思うけど、ドイツを相手にポジティブなトライができた印象」
互いを助け合いながらコンパクトな守備を見せた2人に、ハンジ・フリック監督(10日に解任)も「私たちには、あのようなコンパクトな守備を打ち破る手立てがない」と白旗を上げた。3年後の北中米W杯では2人ともコンディションさえ良ければ盤石のCBとして置くことができる。
後半からは3バックに変更したが、それもスムーズだった。冨安と板倉のコンビは“日本の未来”とも言えるのではないか。森保監督も「守備意識、戦い方の意識が共有されていたことが、まずチームとして結果に結びついた良かったところ。2人が要所要所で、相手がいろいろなアイデア、オプションを出すなか、フィジカル的にも、アイデアの部分でもうまく対応してくれた」と手放しで称賛する。ドイツにとってヴォルフスブルクのスタジアムを包んでいたのは絶望。叩き落した2人は確実に森保ジャパンにとって欠かせない存在だ。