9月6日の初戦の主役はシャルクだった。後半開始直後にゴール正面から無回転の強烈ミドルを叩き込み、約半年ぶりの公式戦ゴールで1-0の勝利に導いた。そして10日の第2戦はリンセンが力を見せた。6月の天皇杯以来のスタメン出場をすると、前半8分にコーナーキックからヘディングシュートを決めて先制。このゴールは4月以来だった。そして後半18分には左サイドからの折り返しを足もとに受け、反転しながら左足シュートを流し込んだ。
さらに、試合終了間際には右サイドからDFアレクサンダー・ショルツが中央へ流し込んだボールにリンセンが反応。そこで「シャルクが自分のうしろにいた。『うしろにいるぞ』と叫んできたし、シャルクのほうが自分よりもフリーな状況だったのでスルーした。彼のシュートのクオリティーが高いことは誰もが知っているだろう」と、ボールをそのまま後方へ。走り込んだシャルクが放ったシュートは相手に当たってゴール内へ。これで2試合連続ゴールとなり、2戦合計の4-0はこのオランダコンビが2点ずつを奪い取った。
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自分自身にとっていい2ゴール。ストライカーに必要な要素だと思う。すごく嬉しい。スペシャル
リンセンの先制点をアシストしたMF岩尾憲は「メンバーになかなか入れない時期も続いていたけど、練習に取り組む姿勢や、練習が終わってチームから離れてトレーニングルームでフィジカルコーチを捕まえてトレーニングを追加するなど、コンディション管理などはプロフェッショナル。そういう姿勢で取り組んできたからこそ、これまで素晴らしいキャリアを築けてきているんだと思う。人間性やプロフェッショナルな振る舞いがこうやってピッチの上で出るんだなということを、改めて感じさせてもらった」と、2人について話した。
2人はオランダでも同郷で、プレシーズンのキャンプでも仲の良さを見せていた。時にいたずらを仕掛けるリンセンについて、シャルクは「彼は子供っぽいから、僕のほうが年下だけど兄のようなもの」と話せば、そこにリンセンが「おいおい、兄は俺だろ」と乱入してくるなど、ピッチ外でも絶妙なコンビネーションを見せる。一方で、時には戦術ボードを手にして2人でプレスの掛け方を確認する姿もあった。
リンセンは「自分自身にとっていい2ゴール。ストライカーに必要な要素だと思う。すごく嬉しい。スペシャル。我々オランダ組にとっては特別な試合になった」と喜んだ。リーグ戦は残り8試合だが、準決勝進出を決めたルヴァン杯や来週スタートするACL2023-24シーズン、年末のクラブW杯も含め公式戦はまだ20試合近くある。前線に負傷者も増えてきた浦和にとって、オランダ人コンビがチームの中にいい形で組み込まれていくかどうかは重要な要素になりそうだ。
コメント
まじめな人なんだな
結果をだせてよかった
キャリアだけ見れば結果出ないのが不思議なぐらいの選手だしな
怪我とか環境の違いとかで色々あったんだろうけどクラブワールドカップに向けて
本領発揮してほしい
これからこれから!
臨戦態勢に入って来たな