「本当に苦しい時間だった」神戸MF扇原貴宏が吐露。大好きな古巣も支えに「マリノスのみんなの活躍がずっと僕を…」

Jリーグ

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日産スタジアムに扇原貴宏が帰ってきた。横浜F・マリノスの前に立ちはだかるライバル、ヴィッセル神戸の一員として――。

J1の首位につける神戸は9月29日、1ポイント差で2位の横浜と敵地で対戦。大迫勇也と武藤嘉紀のWエースによるアベック弾で2-0の快勝を収め、悲願の初制覇に一歩近付いた。

この首位攻防戦で、かつて横浜でキャプテンも務めた扇原はアンカーで先発。今季リーグ戦初スタメンとなった前節のセレッソ大阪戦に続き、2試合連続で古巣対戦となったなか、自身の役割をきっちりとこなし、王者撃破に貢献した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/aef5edbc0c1703d0d82c8d7edbd24b79d1a1d360

かつての本拠地で奮闘した扇原

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「優勝争い、直接対決ということで、本当にみんな気合が入っていました。そういうメンタルの部分で、自分たちが上回れたんじゃないかなと思います」

試合後、そう語った扇原に、古巣との対戦が続いた点を尋ねると、明るい答えが返ってきた。

「本当にタイミングよく、そういうのが続いて、僕的にもすごく気合の入る、気合の入りやすい2試合だったので。やってやろうって気持ちもありましたし。とにかく、チームが勝つことが一番だったので、本当に、少しは貢献できて良かったです」

チームが快進撃を続ける一方で、リーグ戦12試合の出場に留まった移籍1年目の昨季に続き、自身に出番はあまり訪れず。「本当に苦しい時間」を過ごすなか、元チームメイトたちからも力をもらっていたようだ。

「チームメイトの活躍だったり、それこそ今日対戦したマリノスのみんなの活躍だったりが、本当にずっと僕を刺激し続けてくれていたので、それが自分の糧になって、頑張ってこれました。継続が一番なので、満足せず続けていくことが大事かなと思います。

(マリノスは)自分自身、大好きなチームです。優勝争いを繰り広げているなかで対戦できるのは、すごく幸せなことですし…去年僕が移籍した後にノエビアで優勝を決められて、本当に悔しい思いをしたので、そういう意味でも少しは借りを返したいと思っていました。去年は試合に出られなかったですが、今日自分が出て、勝てたのは嬉しかったです」

横浜時代に歓喜の美酒を味わった31歳は、神戸を悲願の初制覇に導けるか。

「僕は結構、今シーズン最初からそういう(優勝する)空気を感じていました。自分は試合に絡めてなかったですけど、そういう空気はずっとチームにある。それを自分たちで掴み取って実現させるだけだと思うので、あと5試合やるだけ」という言葉が頼もしい。

首位ヴィッセル神戸は次節、10月21日に鹿島と対戦する。
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