今年3月から始動した第二次森保ジャパンで、三笘は左サイドのアタッカーとして不動の存在だった。ここまで6試合のうち5戦に先発。出場しなかったのは、4-1と歴史的大勝を飾った先月のドイツ戦から中2日で行なわれたトルコ戦(4-2)だけだ。この試合はドイツ戦からスタメンを10人入れ替え、出場機会が少ない選手を試す一戦だった。
所属するブライトンでのプレーに比べるとインパクトはやや下回るものの、それでも5試合で2ゴール・2アシストと目に見える結果を残し、一気にチャンスを創出するロングドリブルやFK奪取などでも貢献。6月のペルー戦(4-1)で、他の攻撃的選手が次々に入れ替わるなか、90分間ピッチに立ったのは、森保一監督からの信頼や期待だと感じられた。
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代表デビューを飾った3月のウルグアイ戦は1分のみの出場だったため、日本代表では通算91分間で3得点。驚異的な得点率を誇る。
右サイドでの起用が予想される伊東純也とはS・ランスでも両翼を担い、好連係を披露。トップ下に入るだろう同世代の久保建英(レアル・ソシエダ)ともいいコンビネーションを見せており、すんなりプレーできるはずだ。
トルコ戦では、その23歳に代わって後半から左サイドを任された前田大然(セルティック。代替選手は川辺駿)も怪我で不参加が決定しており、選手層にも不安を残す。モナコでの好調ぶりを買われ、カタール・ワールドカップ以来の代表復帰となった南野拓実ももちろんプレーできるが、お勧めはしない。
なぜなら、移籍1年目に不振の喘いだ南野が復調した大きな要因のひとつが、主に右サイドを担っていた昨季から、トップ下(主に2シャドーの一角)へのポジションを移行だったからだ。それは本人も口にしている。
久々に戻ってきたこのシリーズでは、やはりトップ下で見てみたい。序列は久保のほうが上になるため、途中出場か2試合目の先発となるだろうが、今回は中央で使ってほしい。
浅野拓磨や旗手怜央なども左サイドハーフをこなせるが、同様に本職ではない。ニュルンベルクで全9試合に先発し、主に左ウイングで機能している奥抜が初キャップを刻むチャンスも十分にあるだろう。