ドイツ代表はEURO2024開催国のため予選を免除されている。FIFAワールドカップカタール2022で2大会連続のグループステージ敗退という憂き目を見た後、今年9月のインターナショナルマッチウィークでは日本代表に1-4と大敗を喫し、ハンジ・フリック監督の解任を決断。ユリアン・ナーゲルスマン新監督の下で臨んだ10月のインターナショナルマッチウィークでは1勝1分を記録したものの、今月18日に行われたトルコ代表との一戦は2-3で敗れた。依然として不穏な空気が漂っている中、既にEURO2024本大会出場を決めているオーストリア代表のホームに乗り込む。
ナーゲルスマン監督はトルコ代表戦からスターティングメンバー3名を変更。マッツ・フンメルス、レオン・ゴレツカ、セルジュ・ニャブリが新たに先発に名を連ねた。カイ・ハフェルツは引き続き左ウイングバックで起用されており、トーマス・ミュラーやフロリアン・ヴィルツらがベンチから出番を待つ。一方、オーストリア代表はダヴィド・アラバ、コンラッド・ライマー、マルセル・サビツァーらの主力が先発に並んだ。
【スコア】
オーストリア代表 2-0 ドイツ代表
【得点者】
1-0 29分 マルセル・サビツァー(オーストリア代表)
2-0 73分 クリストフ・バウムガルトナー(オーストリア代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c72ec320752f0bcc6fadec794c98d8c289bcbb7
サネ退場のドイツ、オーストリアに完敗
オーストリア代表の1点リードで折り返した後半、ドイツ代表を窮地に追い込む出来事が発生。オーストリア代表のフィリップ・ムウェネが自陣左サイドからボールを持ち運んだ際、レロイ・サネが遅れてチャレンジへ。ファウルを受けたムウェネがサネへ詰め寄ると、ヒートアップしたサネが報復行為でムウェネを突き飛ばしてしまう。このプレーでサネにはレッドカードが提示され、ドイツ代表は1人少ない中での戦いを強いられることとなった。
数的優位となったオーストリア代表はここからゴールに迫るシーンを増やしていくが、待望の追加点を挙げるには至らない。それでも73分、敵陣へ押し込んだ構図の中、最終ライン中央でボールを持ったアラバが縦パスを供給。中央でこのパスを受けたグレゴリチュがダイレクトで叩くと、反応したバウムガルトナーがフンメルスを置き去りにしてボックスへ侵入。最後はループシュートでゴールネットを揺らし、オーストリア代表がリードを広げた。
試合はこのままタイムアップを迎えた。ドイツ代表はトルコ代表戦に続く2連敗。泥沼の2023年、国際Aマッチの成績が3勝2分6敗となった。