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Jリーグが2026から秋春制に移行
シーズン移行は過去にも検討されてきたが、豪雪地域の課題が解消できず、その都度見送られてきた。だがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が今季から秋春制となったことも踏まえ、今春から議論を再開。Jリーグがより発展し、世界で活躍する日本人選手を輩出していくという観点からも、秋春制の優位性が見直されていた。
理事会後の会見で、樋口順也フットボール本部長は「Jリーグを世界と戦う舞台へ」とのスローガンを掲げた。「シーズン移行ということではなく、30年先にどうするか。その前にまず10年後の姿を明確化したい」と話した。
ACLとシーズンを一致させることで、ACLで4年に2回の優勝、4年に1度の新クラブW杯でベスト8以上、トップクラブの年間売り上げ規模を200億円にすることも力説。また、欧州の移籍マーケットとの一致により、夏場のシーズン途中に主力選手が抜けることもなくなり、加えて市場総額が冬移籍(約2200億円)より大きい夏移籍(約1兆300億円)に合わせられることで、クラブの収益拡大も期待できるという。
そして何より猛暑が厳しい6~9月の試合数を減少させることで、選手のパフォーマンスを向上させられることも大きなメリットだ。暑さだけでなく、気候変動は大きな問題となっている。この5年で夏場の大雨による中止試合が大幅に増えており、延期試合が増えれば秋以降の過密日程につながり選手に負荷がかかるという面も明かした。
このシーズン移行によって、リーグ戦の日程は8月開幕~5月閉幕。降雪が多い12月第2週~2月第2、第3週までの期間はウインターブレイク(冬期中断)を設けることになる。