今回出演したのはワッキー(ペナルティ)、チョウ・キジェ(京都監督)、横内昭展(磐田監督)、酒井高徳(神戸)、太田宏介(町田)、森脇良太(愛媛)、そして野々村芳和(チェアマン)の7名。
その中で、昨季残留争いをしていたヴィッセル神戸が優勝できた理由についての話に。長く同チームでプレーしている酒井高徳は以下のように話していた。
「後ろから繋ぐスタイルはもうやめよう」
酒井「去年吉田孝行さんが監督に就任してから2~3試合目くらいのときに…。
僕たちはそれまで監督が何度も変わっていた。そこであまり良くなかったのが、監督みんなそれぞれ自分の色を出そうとしていた。
途中で就任した監督って、基本的には『どうにか前のことを継続しつつ守備を安定させよう』とかじゃないですか。
でも、みんな新しいことをし始めたんで、『いま自分たちはなにをやってるんだ』みたいな感じになっていた。
タカさん(吉田孝行)もその流れで2~3試合やったあと、主力組の人たちが集まった。当時はアンドレス(イニエスタ)もいたんですけど、みんなで方向性の話をした。『分かりきってるけど、これはハードワークに戻らないとダメだ』と。戦術とかじゃないと。
話し合ったあとに監督へ持っていったんです。俺と蛍で『タカさん、僕たちを信じてほしい。ハイプレスやハードワークなど神戸にあったサッカーがやりたい。ポゼッションがどうだとか、色んな情報が入りすぎてみんなが迷ってる』と言って話し合ったんです。そこから少しずつハードワークを重点的にやっていきました。
(太田が言った)練習試合のときは、ダメだったときに戻ろうとしていた感じだったんですよ。『ポゼッションしよう、繋ごう』と。一人ひとりが違う考えでやっていたので、本当に荒れていました。
そこから、『もうそのサッカーやめよう、違う』と。そこで残留した昨シーズンの試合をもう一度監督も含めて戦術確認して。
語弊があったらイヤですけど、『後ろからつなぐスタイルはもうやめよう』。そういうニュアンスでやって、そこから突き詰めていい形になった」