斉藤の蹴ったCKがDFに弾かれて、再び彼のところに戻ってきた。この浮き球をマーカーに身体を上手く預けてキープし、ヘッドで小さくボールを突いてからターンして、敵2人の間にボールを浮かして抜き去りペナルティエリア内に侵入。続く3人目のマーカーを股抜きで交わした斉藤が鋭角のパスを入れる。これをCBバルト・フリンズ主将がダイレクトでシュートし、ゴール目前でラウリッツェンが触って、スパルタが2−2に追いついた。
ラウリッツェンが触れなければ、フリンズのゴールになっただけに、試合後の斉藤は「あれは俺のアシストじゃなかったですね」と少し不服そう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31768a045ed3d159572fa1f630a022227cda40b1
「あれは俺のアシストじゃなかったですね」とポツリ
Na een weergaloze actie van Koki Saito komt @SpartaRotterdam op 2-2! 🇯🇵✨#spaexc
— ESPN NL (@ESPNnl) February 17, 2024
「なんか感覚が出ましたね(笑)。良かったです。自分の蹴ったCKはニアで引っかかってしまいダメだったんですけれど、その後競り勝って、自分のいい形に持っていくことができました。本当はシュートコースが見えたんで、思い切って強いシュートを撃とうと思ったんですよ。でも、バルト(フリンズ)が見えたんでパスを出したんですが、トビ(ラウリッツェン)が当てた…。アシストじゃなかったのは悔しいですが、チームに貢献できて良かったです。ああいうプレーを増やしていきたい」
この試合、16分を終えた時点でスパルタは2点のビハインドを負ってしまう。最近4試合は1分け3敗。この間、得点わずか1ということもあり、0−2にされるとスパルタサポーターから不満のチャントが起こった。斉藤も失点が続くと、一瞬「やばい。チーム、終わるな」と思ったという。
「だけど、そう思ったのは2点取られた、その時だけ。そこから盛り返して1点差にして、2点目で同点に追いついて、4−2にして勝った。0−2から4点取る力をスパルタは持っている。そのことを信じてました」
75分に生まれたラウリッツェンの勝ち越し弾は、斉藤の蹴った左CKをバックヘッドで合わせたもの。
「あんまり良いボールじゃなかったですけど、トビがそこにいてくれたんでラッキーでしたね」
不思議なもので、ここのところ貧攻に悩まされたスパルタがダービーマッチで突然4点の大漁ぶりだった。
「スパルタはしっかり点の取れるチームだと思う。しかし、まず守備からやっていかないとダメ。良い守備から良い攻撃が生まれますので。でも、今日は2失点しましたが、それからは割と守備が固かったと思います。こういう戦い方を続けないと勝ちグセが付かないと思います。今日は(スパルタに来てから)過去で一番キツかった。自分だけなく、チームのみんなもキツかったと思いますが、それぐらいやっぱり走らないとダメ。そのぐらいの気持ちでやらないとダメ。そのことを大前提として、チームとしてボールを持ち続ければ疲れない。そういうサッカーをもっと増やしていきたい」
この日ベンチスタートだった三戸舜介が66分に入った直後、斉藤は守備でも好プレーを見せた。相手チームをサイドに寄せ、斉藤も含めて3人で囲んだものの、ハーフスペースにパスを出されてしまってスパルタのプレスが外された。その瞬間、斉藤はバイタルエリアの危機エリアを察知して、中央に絞りながらスプリントしてラストパスをインターセプト。そこから三戸に縦パスを通し、カウンターの起点を作った。
「(守備でも)あれぐらいできるように、ずっとやっていきたい」
人びとの記憶に残るプレアシスト1、CKのキッカーとしてアシスト1。負傷復帰後、初のフル出場。惜しまれるのは1対1のシュートを外してしまったシーンだけ。ゴールさえ奪えれば、「斉藤光毅・完全復活」と言い切ることができただろう。
コメント
ユダヤ人は宇宙人
復活したな。期待しているよ。
首太くなったな