フランクフルトは日本代表MF鎌田大地を今冬に放出することはないようだ。強化担当のマルクス・クレシェ役員がドイツ誌『キッカー』で語っている。
鎌田はフランクフルトとの契約は来夏まで。今季前半戦の公式戦で12ゴール4アシストと以前に比べてもさらに存在感が増し、インパクトを残し続ける日本代表だが、メディアでは国内からはボルシア・ドルトムント、国外からはトッテナムやバルセロナ、セビージャなどの興味が盛んに報じられ、遅くとも来夏の移籍が濃厚と見られつつある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bbf875bae6dadee9e8410ea0f15c230a5792091
来夏の退団が濃厚に
フランクフルトは鎌田に対し一定の移籍金が得られる最後のチャンスとなる1月のマーケットでの売却には否定的。同選手や同じく来夏に契約が満了を迎えるDFエヴァン・ヌディカについて問われたクレシェ役員は「我々は彼らをいかにしても残したい。相当なオファーを提示し、それぞれの今後のアイントラハトでの役割についても説明した」と返すと「これからは待つしかない。我々は彼らにとってアイントラハトに残ることが最善だと確信している」と強調した。
一方でクレシェ役員は移籍市場の現状についても説明。「コロナにより多くのクラブはある程度の金額を超えることができなくなり、一定以上のサラリーも支払えないケースもある。高額の契約延長に関しても同様だ。そのため、リオネル・メッシやアンドレアス・クリステンセン、ダヴィド・アラバといったトップレベルのプレーヤーたちもフリーで移籍することになったんだ。以前はそういうことが起きなかった」と指摘した。
「我々クラブ側は移籍金による利益を必要とするため、良い流れだとは言えないね。解決策を見つけ、それらに対応するための準備をしていかなければならない。私にはクラブを中・長期的に方向づけるという責任があり、1人のプレーヤーを引き止めるために給与体系を壊すようなことは絶対にしない。短期的な成功のために長期的な未来を危険にさらすようなことはしない。すると、時には1人の選手がフリーで去ることもあり得るということだ」