主役はモラタ!アトレティコがマドリード・ダービーを制す…レアルは今季公式戦初黒星

リーガ

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ラ・リーガ第6節が24日に行われ、アトレティコ・マドリードとレアル・マドリードが対戦した。

今季最初のマドリード・ダービーは両チーム状況が異なる中で迎える。ホームチームのアトレティコ・マドリードは第4節セビージャ戦が悪天候の影響で延期となったため、消化試合数が「1」少ない中、前節のバレンシア戦は0-3と完敗を喫した。ここまでラ・リーガでは2勝1分1敗。19日に行われたチャンピンズリーグ(CL)の初陣では、パブロ・バリオスのゴールで先手を取りながら、後半アディショナルタイムにラツィオのGKにヘディングシュートを叩き込まれ、白星を逃していた。

対するレアル・マドリードは、ここまでパーフェクトな序盤戦を過ごしている。ラ・リーガ第5節まででクリーンシートはわずか2試合となっているが、無傷の5連勝を記録。CLでもウニオン・ベルリン相手に苦しめられながら、後半アディショナルタイムにジュード・ベリンガムが値千金のゴールを挙げ、1-0と白星を飾っていた。

アトレティコ・マドリードは“エース”のアントワーヌ・グリーズマンを筆頭に、ホセ・マリア・ヒメネス、コケ、アルバロ・モラタらが先発に並んだ。一方、レアル・マドリードはフェデリコ・バルベルデ、ルカ・モドリッチ、ベリンガムらがスターティングメンバーに名を連ねている。

【スコア】

アトレティコ・マドリード 3-1 レアル・マドリード

【得点者】

1-0 4分 アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)

2-0 18分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)

2-1 35分 トニ・クロース(レアル・マドリード)

3-1 46分 アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)

https://news.yahoo.co.jp/articles/3bb5b4eaf1873cb2ab7019d299d22c0db6ec044c

2ゴールの活躍でアトレティコを勝利へ導いたモラタ

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試合は開始早々の4分に動く。アトレティコ・マドリードは最終ラインでボールを持ったマリオ・エルモソが敵陣左サイドに開いたサムエウ・リーノへ繋ぐと、リーノはカットインから時間をかけずに右足でクロスボールを供給。ペナルティエリア内にポジションを取っていたモラタはマーカーのダヴィド・アラバの背中に潜り込み、巧みな動き出しから頭で合わせる。ヘディングシュートを叩き込み、ホームチームが幸先良く先手を取った。

その後、アトレティコ・マドリードは最終ラインを5枚で構える強固なブロックを敷きながら、前に出る際には両サイドバックが高い位置を取りながらレアル・マドリードの選手たちが捕まえにくい立ち位置を徹底していく。18分には再び左サイド高い位置を取ったリーノにボールが渡ると、今度はカットインを思わせて内側のスペースを駆け上がったサウール・ニゲスを使う。ペナルティエリア左に入ったサウールはダイレクトで浮き球のボールを送ると、ボックス内で一瞬フリーになったグリーズマンがヘディングシュートを沈めた。アトレティコ・マドリードが完璧な試合運びを見せ、リードを広げた。

アトレティコ・マドリードの強固なブロックに苦戦したレアル・マドリードは、最終ライン手前のスペースでのミドルシュートで打開を図る。30分にエドゥアルド・カマヴィンガが左足を振った一撃はクロスバーの上に外れたが、35分にはクリアボールを拾ったトニ・クロースがキックフェイントで寄せてきたマルコス・ジョレンテをかわし、右足で低弾道の一撃を突き刺した。

勢いに乗るレアル・マドリードは前半終了間際の44分、コーナーキックのこぼれ球を回収し、ペナルティエリア左角付近からベリンガムが右足でクロスボールを送る。ボールはボックス内中央で競っていたアントニオ・リュディガーの頭を超えてファーサイドのアラバが合わせると、右ポストに弾かれたボールをカマヴィンガが押し込む。レアル・マドリードが試合を振り出しに戻したかに思えたが、リュディガーのポジションがオフサイドだったため得点は認められない。前半はアトレティコ・マドリードの1点リードで終了している。

後半開始の笛が鳴ると、再び立ち上がりに試合が動く。46分、アトレティコ・マドリードは左サイドから仕掛けたリーノが中央のグリーズマンへ預けてボックス内へ走り込むと、グリーズマンは空いた左サイドのスペースへスルーパスを送る。反応したサウールが左足でクロスボールを上げると、中央でうまく合わせたモラタが頭で押し込んだ。前半に続いてモラタが立ち上がりにゴールネットを揺らし、アトレティコが再びリードを広げた。

勢いに乗ったアトレティコ・マドリードは54分、グリーズマンの蹴った左コーナーキックからエルモソがヘディングシュートを狙うも、ボールはクロスバーをかすめて枠の外へ。反対に追い込まれたレアル・マドリードは途中出場のオーレリアン・チュアメニ、ブラヒム・ディアス、ホセルらがフィニッシュまで持ち込むシーンを作るも、なかなかゴールネットを揺らすには至らない。

最終的に試合はこのままタイムアップ。アトレティコ・マドリードが終始試合を優勢に進め、今季最初のダービーを制した。一方のレアル・マドリードは今季の公式戦初黒星に。後半に入ってからも悪くないシーンを何度も作ったが、最後までアトレティコ・マドリードの強固なブロックを攻略する手口を確立できなかった。

次節はミッドウィークの開催となり、アトレティコ・マドリードは28日に敵地でオサスナと、レアル・マドリードは27日にホームでラス・パルマスと、それぞれ対戦する。
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