上田綺世、ベルギー初ゴールまでの道のり。鍵は起用法の変化、明らかに向上したデータとは?

海外日本人選手

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ベルギー1部リーグ第6節が現地27日に行われ、セルクル・ブルッヘはズルテ・ワレヘムと1-1で引き分けた。

この試合ではセルクル・ブルッヘに所属する日本代表FW上田綺世が、加入後初ゴールを挙げている。前半の11分、左サイドのスローインの流れからFWケビン・デンケイの落としを受けた上田は、右足でゴールの右隅を射抜いた。

リーグ戦6試合目の出場で、ようやく決まった初ゴール。試合結果は引き分けだったが、上田のゴールによってセルクル・ブルッヘはチームとして進むべき道がはっきりしたと言えそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9fc3577e4e6f36f811e63712c4d0381a79f6d138

上田綺世が海外挑戦後の公式戦初ゴール

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今季開幕は4-2-3-1を基本システムとして戦っていたセルクル・ブルッヘ。しかし、ドミニク・タールハマー監督が上田を本職でないトップ下で起用するなど、選手たちのポテンシャルを完全に引き出せていたとは言えなかった。

第2節からはストライカーとして起用されるようになったものの、1トップの上田が孤立する時間が長くなってしまう。なかなかビルドアップがうまくいかず、後方から前線にロングボールを放り込む確実性の低い攻撃に終始。開幕から5試合でわずか2得点という得点力不足に苦しんでいた。

その流れが変わり始めたのは、第5節ゲンク戦の後半だった。前半はこれまで通り4-2-3-1でスタートしたセルクル・ブルッヘは、後半開始からMFティボ・ソマースに代えてデンケイを投入。システムも上田とデンケイが2トップに並ぶ4-4-2に変えて、一時は同点に追いつくなど攻撃面に大幅な改善が見られた。

そして、タールハマー監督は27日に行われた第6節のズルテ・ワレヘム戦で引き続き4-4-2を採用。上田とデンケイの2トップが機能し、序盤から多くのチャンスを作った。

チームはもちろん、上田自身のズルテ・ワレヘム戦のスタッツにもこれまでとの大きな変化が現れている。特にシュート数の向上は、いかに多くのチャンスに絡めるようになったかの証明と言えるだろう。

第1節 ウェステルロー戦:0本
第2節 アンデルレヒト戦:1本
第3節 スタンダール・リエージュ戦:0本
第4節 メヘレン戦:2本
第5節 ゲンク戦:0本
第6節 ズルテ・ワレヘム戦:6本

ズルテ・ワレヘム戦での上田は、開始2分でヘディングシュートを右ゴールポストに当て、直後の4分にソマースのシュートチャンスを演出。8分にもシュートを放ち、11分にゴールと序盤からエンジン全開でチームの攻撃を活性化した。

隣にデンケイという2人目のターゲットが生まれたことでビルドアップもスムーズになり、2トップがお互いにチャンスの起点として機能。セルクル・ブルッヘは今後も4-4-2での戦いを継続していくことになるだろう。

新システムはもちろん上田にとっても追い風だ。6月の日本代表活動の際、鹿島アントラーズでFW鈴木優磨と組む2トップの関係性について、次のような手応えを語っていた。

「1トップは器用さが求められると思っていて、2トップだったら(2人で)うまく分担したり、もう片方の選手の能力に若干依存する部分もある。今だったら(鈴木)優磨くんがどちらかというと器用な立ち回りをしてくれているので、僕はゴールを狙うことに専念できているところもあります」

森保一監督が率いるサッカー日本代表でエースの座をつかむなら1トップへの適性は重要だが、まずはクラブで結果を残さなければ候補にすら入れない。上田のようなプレースタイルの場合、相方の力を借りながらゴールに向かっていくプレーの回数を増やし、フィニッシュの精度を上げていく戦い方がマッチしているのだろう。

セルクル・ブルッヘはリーグ戦6試合を終えて1勝2分3敗となかなか満足のいく結果を出せていない。4-4-2の採用で変わり始めた流れに乗り、上田がチームを導く存在となれるか。28日に24歳の誕生日を迎えた日本代表ストライカーのゴール量産に期待したい。

コメント

  1. 名無し より:

    やっぱ日本代表FWって2トップ向きなんだな

  2. 名無し より:

    何とか結果がでて次は楽に望めそうだな。

  3. 名無し より:

    上田はワントップでやれないんで代表レギュラーはムリだよな。ワントップでプレーさせるなら町野の方が適正がある。

  4. 名無し より:

    2トップ向きというかワントップ出来ないだけでしょ。
    誰かが頑張って機会作ってくれないとシュートできず消えるCFなんて、許してくれるチームは相当限られるぞ。

  5. 名無し より:

    今の日本代表に1トップで得点バンバン取れるFWなんて思いつかない。
    ならいっそのこと古橋、上田のツートップとかも試して欲しいな。

  6. 名無し より:

    こういうのを修正能力というんやな。
    どっかの誰かと違って。

  7. 名無し より:

    >>1
    そりゃFWだけ考えたら二人いた方がいい
    むかしの日本はずっと2トップだった。問題はそれでボールを持てるのか前に運べるのかってこと。中盤の人数で負けてダメだったからワンタップに変えた

  8. 名無し より:

    古橋上田ってキャラかぶってるやん
    ツートップなら片方タメを作ったりサイドに流れたりできる、気をきかせれる鈴木優磨とか大迫とかにしないと

  9. 名無し より:

    久保も伊東も今季は2トップの一角として出てるんだよな

  10. 名無し より:

    オシム監督もアジアカップのときに得点力不足に嘆いて、2トップにして修正してた
    ゴールを取るなら、日本代表も2トップに移行するべきだよな 4312にして中盤に、森田・田中碧・遠藤を並べて、トップ下に久保か鎌田、2トップに古橋・伊東・上田・大然の調子のいい選手を置くだけで、得点力は随分改善されると思うわ
    中盤で勝負できなかったのは、昔の話だわ 今の代表のメンバーなら十分、世界とやれる

  11. 名無し より:

    仮に三笘   伊東
       遠藤 守田or碧でドイツやスペインに中盤負けないって・・・?w
    流石にそりゃ向こうのMF舐め過ぎじゃないか?w

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