GOALでは、川崎F時代から守田を追ってきた記者によるロングインタビューを実施。海外移籍の実際や、欧州CLでの経験、そして日本代表についてまで話を聞いた。第1回は、初の欧州挑戦の場となったサンタ・クララでの苦悩や新天地スポルティングでの日々について語る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abcb543b1ead1020fc01236ceb2473e60b862a18
サンタ・クララでは苦難を乗り越えた
―ポルトガルへ移籍して1年半が経ちました。移籍の最初のクラブとなったサンタ・クララは、ポルトガル本土から離れたアゾレス諸島のポンタ・デルガダに本拠地を置くクラブでした。島での生活を含め、サンタ・クララ時代をどのように振り返りますか。
僕自身、普通の人だと息苦しく感じるところを逆に楽しめるタイプだと思っていますが、それでもキツかったです。そこでの1年半はすごく頑張ったと思います。
何がキツかったかと言うと、フリーの時間が多かったんです。よく言えば、サッカーに集中できる環境ですが、時間があるのでいろいろなことを考え始めてしまう。それがストレスでした。早くステップアップしたいという焦りもあったので、時間があるとどうしても「もっとこうしないといけない」など、本来はポジティブ思考なんですけど、すごくネガティブになってしまう時もありました。毎日、自問自答しながら自分と戦っていました。
―ピッチ内外で思い出として残っていることはありますか?
ピッチ外では、親友と夢を叶えたことです。今、ヴィッセル神戸で通訳をしている川島大典さんは、幼馴染なんです。彼は僕が流通経済大に行き、サッカー選手になって海外に行った時のことや彼自身の通訳への夢を見越して、ポルトガル語を専攻して勉強してくれていたんです。それもあって絶対にどこかで一緒に仕事しようというのが二人の夢でした。
彼はもともと奈良県のFCバルセロナサッカースクールで通訳兼コーチとして働いていたんですが、辞めてこちらに来てくれて。最初は僕のサポートをしてもらうという流れでしたが、そうこうしているうちにミーティングだけクラブに入れてもらえるようになり、どんどんグレードが上がってきて最終的に雇用してもらえるようになりました。それが一番の思い出というか、二人の夢が叶った瞬間でした。
―ピッチ内では?
チームでは、監督兼選手のような形になっていました。もちろん自分が王様みたいに立ち振る舞っていたわけではなく、例えば「戦術をもっとこうしたら良くなるんじゃないか」と周りに伝えたり、試合中に審判に文句を言ってレッドカードをもらって負けてしまうといった負のサイクルがいろいろあった中で、「それじゃダメでしょ」と子どもを躾けるような感覚で言ったり。そうやってチームをまとめたり、チームを引き上げていったりしたことがすごく思い出として残っていますね。
―それを日本人が異国の地でやることは大変だと思います。
リスペクトしてくれるようになったのは結局、結果が出たからだと思います。自信はありましたし、自分が一番うまいと思っていましたけど、結果が出て変わりました。そのあとは僕が何を言っても、周りには嫌なヤツだと思われずにちゃんと理解してもらい、受け入れてもらったことがたまたまうまくいったのだと思います。
川崎Fで戦術的なプレーを学んできた守田だが、加入当初のサンタ・クララは「チームとしてのベースがなかった」ことに苦労したと語る。語弊はあるかもしれないが、普通の“日本人選手”が適応するのは「絶対無理」とまで断言する。ではその環境下で自身はなぜ居場所を確保するに至ったのか。その要因には、選手としての理想や貪欲さが影響しているという。
―初の欧州サッカーに接して、どのようなことを感じましたか?
やはりスピード感や圧力があり、あとはすごく野性的だなと感じました。例えば、誰かが削られたら報復行為をするというのは良くないことですけど、ある意味それもサッカーだなと。そういうイメージや知識はあっても、そこに行って初めて分かることが多くて、効率の良いものばかりではないんだと思いました。良い意味でも悪い意味でも綺麗な日本のサッカーではなく、ダイナミックなサッカーかつ数的不利でも自信を持って仕掛けて行くところなどはサンタ・クララで感じましたね。
―川崎フロンターレとはまったく違ったサッカーだった?
でも結局、全部サッカーですよね。僕は好き嫌いがないんです。やはりどのサッカーもできたほうがいいし、「こういうことをやりたい」ということがハッキリしていないのであれば、その時、その時で全部できて、かつ選べるくらいまでになればいいのではないかとずっと思っています。
今のスポルティングは「自分たちはこういうサッカーをする」というものがあるから、それをベースに合わせていく感じですけど、サンタ・クララはなかった。それが嫌ではなかったですが、苦労はしました。本当に自分以外の選手だったら「絶対に無理」だったと思います。
―「絶対に無理」というのは面白いですね。その心は?
僕は川崎Fに入ってサッカーの本質がちょっと分かるようになってきて、止めて蹴るのところやサッカーIQに関しては、少しだけアドバンテージを得られたなと今でも感じています。一方で、川崎Fに馴染み切っていなかったところも、僕はすごく良かったと思っていました。自分のしたいことやできることを優先しつつ、適応し切れないということになるのではなく、僕はそこで自分がしたいこと、今やらなければいけないことが人より分かっているからこそ順応できる。だから、うまくいくと思っていました。
欲張りなんです。全部できるようになりたい。この監督から好かれているけど、このチームなら輝けるけど、みたいなのはあまり好きではない。全員からいい選手と思われたいですし、どのチームに行こうがスタメンで活躍できる選手こそがいい選手だと思っています。だから、自分のしたいことに固執しないし、執着しないところがあります。
苦難を跳ね返して辿り着いた名門スポルティング。守田は現所属チームが「誇れるクラブ」だと胸を張り、ルベン・アモリン監督による緻密な戦術から多くの学びを得ているという。Jリーグの中で川崎Fは戦術面で圧倒的な強み持っていたが、今に比べると「あまり戦術がなかった」と感じるほどの驚きを覚えている。そういった部分においても、自身の成長につながる相性の良さを得られるチームの魅力はどこにあるのか。
―サンタ・クララでの奮闘を経て、今季はスポルティングへ移籍しました。ポルトガルのビッグ3の一つにたどり着いたわけです。
半年でステップアップを目指していたので、結果として1年半かかったから遅いとも思いますし、それでも1年半は早いのかなと思ったりもします。その時、その時で考え方が変わっています。ただ言えるのは、今の自分の情報量、サンタ・クララの内情をすべて知った上で過去の自分に行くかどうかの判断を委ねたら、「やめておけ」と言うと思います(笑)。逆にスポルティングは本当にいいクラブだと感じていて。移籍できて本当に良かったです。
―そう思える要因は?
やはり、僕が好きなサッカーをしていることが根本的に大きくて、それに加えて監督がすごくいいんです。もちろんその好きなサッカーはクラブとしてのアイデンティティなのか、監督が持ってきているものかで変わってきますが、今やっていること、求められていることを続ければすごく成長できる実感がありますし、楽しい。環境もいいですし、誇れるクラブに来られたと思っています。
―9月の日本代表活動でのドイツ遠征の際に「こんなに戦術を叩き込まれることは今までなかった」という話をしていましたが、ルベン・アモリン監督について教えてください。
すごくいい監督です。川崎Fでプレーしている時はすごく戦術的なチームだと思っていましたけど、今のクラブを見るとあまり戦術がなかったと感じるほどです。もちろんフリーの定義やプレスの避け方、外すタイミング、個人の1対1などの細かいところでアドバンテージを取っていくやり方は、Jリーグだとあまり学べないことなので、(川崎Fは)圧倒的に強みがありました。だけど、今は「相手が4バックで来るか、3バックで来るか」で、あらかじめ全部「こうだったらこう」というのがしっかりあって、セットプレーの一つをとっても、右の何番目の時はどうするかなど細かい決まりごとがたくさんあり、そこは全然違います。
―例えば、3バックの後ろを2枚にして、一人がボランチの位置に入るビルドアップのやり方がありますよね?
基本的にそれはGKがボールを持ってビルドアップする時限定です。どの相手でも確定で決まっている配置があって、ただその回し方が相手によって変わります。ジル・ヴィセンテ戦(※)で言えば、最初は相手が4バック想定だったんですが、もし3枚だったときは一番サイドのウイングバックが高い位置を取るのでどこどこの脇が空くみたいな話があって、そういう回し方にすると絶対につかみに来られなくて、逃げられるんです。それがうまくいくと、ほとんど奪われる気がしません。
※9月30日プリメイラ・リーガ第8節・3〇1、守田は1ゴール1アシストを記録
―戦術眼の幅が広がる感じがしますね。
めちゃくちゃ広がります。ただでさえ、僕としては3バックをやっているのが今回のクラブで初めてなので。ただ、後ろに(センターバックが)3枚いて、真ん中に(ボランチが)2人いることだけがすべてではないんだなと。3枚の間に2人いるとトライアングルが作りやすくて綺麗に見えるけど、その立ち位置が最適解なわけではないということを、このクラブで初めて知りました。
コメント
Jのなかでは組織化された川崎のサッカーであっても、海外の一流クラブと比べたら戦術と言えるものではなかったというのは、すごく参考になるインタビュー。
そんな経験をしている選手が増えている中で、彼らには森保さんのサッカーがどう見えているのか。
協会は本当には、JAPAN WAYなどという方針が正しいのか、きっちり考えてもらいたい。
岡田さんが育成カリキュラム刷新したらしいがそれでも本場に遠く及ばないんだろうな
ほんと、メディア出てるOBは監督チャレンジしてくれよ
思ってる以上に向上心あるんだな
>>1
田中碧も言ってたけど代表のサッカー自体がそんなもんだからね。逆にじゃあどこの国が戦術的なサッカーしてる?って話になるし
すげえなスポルティング
全部吸収して10何年後かに引退したら監督やってくれ
特にサンタクララのチーム事情とかチーム内での自分の振る舞いとか事実にせよ現役中に言うことじゃない。これを言われた方は絶対いい気はしないだろ?翻訳されてポルトガルで悪い意味で話題ならないことを願うよ。守田はスポルティングへの移籍前にも移籍希望を公言しちゃってペナルティ受けたのに、全然反省してないね。
日本が世界と比べて戦術が遅れているのは協会もわかっていること
ただじゃあ世界的な監督を呼べるかというとそうではない
なので日本人監督でかつ戦術はトップダウンではなく今まさに欧州の戦術を叩き込まれている選手達が意見を出して進める形にしてるんでしょうね
将来監督やりそう
>>6
少し余計なことを言い過ぎ(書き過ぎ)てる感はある
「報復行為もサッカー」とか「普通の日本人には絶対無理(俺は出来たけど)」とか
「監督兼選手」とか
周囲の人間が「ピッチ内の監督」とか言うならまだいいが
監督は居るだろうに監督兼選手とか自分で言うなと
日本ですら結果出すとみんな手の平返すからな
それまでバカにしてたくせに長年の友達ヅラする奴とか普通にいる
よほどサンタクララが環境的に嫌だったんだろうけど
「子供を躾けるような感覚」とかも
一緒にプレイしてた選手達へのリスペクトに欠けてる気はする
守田は日本人サッカー選手の中では異常な自信家の上に自己顕示欲が強いよな。
メディアに対して前所属チーム批判に現チームのチーム戦術までペラペラと喋って、関係者はどう思うのか考えないのかね。
>>7
代表だとあくまでクラブみたいに戦術的に手の込んだサッカーやるのが難しいだけで、戦術のベースや核、基本的な部分まで選手に任せっきりのチームなんてW杯出場国にはそう多くはいないぞ
>>4
代表だとあくまでクラブみたいに戦術的に手の込んだサッカーやるのが難しいだけで、戦術のベースや核、基本的な部分まで選手に任せっきりのチームなんてW杯出場国にはそう多くはいないぞ
自分はサンタクララでリスペクトされたけど
自分はサンタクララをリスペクトしてません、って
言葉からにじみ出ちゃってるからね
>>7
13です。返信先間違えて貴方のコメに返信してしまいました。申し訳ない。
>>3
そらお前みたいな弱者男性とは違うからなw
サッカー日本代表不動のボランチやで
>>17
そういう中傷する必要ある?
>>6
弱者男性『ぜんぜん反省してないね』
草ァ
お前の人生なんとかしてから言えw
>>4
普通にやってるし直近だとエクアドル戦だな
エクアドル監督は直前の日本対アメリカ戦見て分析
日本の中央へのパスコースを塞ぐ戦術を取ってエクアドルの選手は実行した
この4年間、日本にこの戦術取るチーム結構いたのにいまだにビルドアップ確立できてない
対策に対して無策なのが四年続いてる
同じ奴が連投してるようにしか見えんな
5chヤフコメにもいるけど日本代表に偉そうなこと言える人って一体どんな人生送ってるんだ?
最低600万以上稼いで嫁子供おるよな?最低額納税して子供作ってない癖に代表選手叩いてるやつおらんよね?
>>20
横からだけど何だお前?
全然笑えねーよ。
>>3
向上心の塊だろスポーツ選手は
ましてや海外リーグ所属の代表やぞ
頭おかしいんちゃう?
これはプロフェッショナリズムに欠ける発言だなぁ
ポルトガルメディアに取り上げられないことを祈る
>>28
お前はまずプロフェッショナルになってから言えよ
>>27
横からって書いてんだろ。話し通じねーのかカス
W杯は守田、遠藤、伊東にかかってる
頼むぞ!
戦術眼もテクニックもある良い選手だと思うけど、無免許運転とか後輩しごきとか少し考えが足りない
日本は守田と遠藤がケガしたら終わる
CFは誰が出ても大差ないし、二列目は人材豊富だけどボランチは2人がケガしたら終了
スペインドイツに戦えるのは守田遠藤しかおらん
>>34
そこだけ控えとの落差がヤバいんだよなあ
吉田とかヤバいヤバい言われるけど、少なくとも遠藤守田の代わりに田中柴崎出すのと比べたら全然安心感ある方
かといって三戦フルで戦わせたらボロボロになるだろうし、上手いことシステム変えたり原口を代わりに投入で守備固めたりしてタスクやプレー時間を軽減するしかないな
結局はどこ行ってもチームのスタイルに左右されず監督に信頼され、使われる守田、伊東、冨安ってすげーわ、適応力やばすぎ
特に守田、伊東の二人なんかは代表にも遅れて選ばれたから、もうすでに森保JPが始動した時から活躍してスタメンだった堂安、その前からスタメンだった柴崎が居たけど、これもまた今じゃ完全に奪い取って不動のスタメンになっちゃってるし
>>19
他人への批判は大抵自分自身の劣等感の投影。お前自身が自分を弱者男性だと心の中で思っていることが透けて見える。どんな言い訳しても無駄。
守田にアンカーやって欲しいんだが。
本人もやりたいと言ってるし。
こんなに暴露して大丈夫かよ
川崎とサンタクララに配慮が欠けると感じるぞ
>>12
異常な自信家、自己顕示欲が強い。日本人からしたらそう見えるかもしれないけど欧米人の我が強いってこんなもんじゃないんだよね。ましてやそいつらの中で生き残って結果を出さなきゃいけないんだから相応のエゴを持ってないとのし上がれない
>>23
何も知らない奴程大きく物事を語る
これが仮にサッカー経験がありプロを意識した事があればプロがどれだけ凄いか理解してるから滅多な事は言わないし、言うならば自分の実体験を交えながら語れるから逸脱はしない
本気でサッカーボールを蹴った事があるだけでも出てくる言葉は違うだろう
ふざけた事語る奴のほとんどが遊びですら本気でサッカーした事も無いような半端な奴等だよ
>>34
板倉を守備的MFとして起用するのが最善手
攻撃力は下がる
>>36
堂安も今いいシーズン送ってるけどな
>>11
でも実際二十歳そこそこのやつとかそんなん多いやろ
会社の新人若手とか大概なの多いで
サンタクララと同じことをぜひ代表でお願いします
>>21
そういう話はしてないよ、2周遅れみたいなレスだな
>>46
>4. 名無し
>2022年10月26日 23:52
>>>1
(中略)
>逆にじゃあどこの国が戦術的なサッカーしてる?って話になるし< これ以上なく、そういう話で草 エクアドルって国が、日本相手に戦術的なサッカーしてきた、って話なんだから。 試合見てもそんなことも分からんオマエの能力に問題が有るだけだわ笑
>>32
管理人さん、
17•20•27•32
これ明らかに荒らしの連投なので、対処お願いいたします。