
2大会ぶり11度目のW杯出場となったアメリカ代表。メンバー26名の平均年齢が25歳175日(メンバー発表当時)と、同国史上2番目に若いチームで決勝トーナメント進出を目指す。対するウェールズ代表は1958年のスウェーデン大会以来、64年ぶり2度目となるW杯出場。前回出場時には白星を挙げることが出来なかったため、久々の本戦出場で同国のW杯での初勝利を狙う。
【スコア】
アメリカ代表 1-1 ウェールズ代表
【得点者】
1-0 36分 ティモシー・ウェア(アメリカ代表)
1-1 82分 ガレス・ベイル(ウェールズ代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a62a4765db29b571cc2e25d498b7d89d77d39f28
ベイルのPKでウェールズが追いつく

9分、アメリカ代表に最初のチャンスが訪れる。右サイド深くに抜け出したティモシー・ウェアがダイレクトで中央に折り返す。ボックス内で相手DFに当たったボールがゴールマウスに向かうも、GKウェイン・ヘネシーが何とか防いだ。直後には左サイド深い位置からのクロスにゴール前でジョシュ・サージェントが頭で合わせたが、シュートは惜しくも左ポストに嫌われた。
その後もアメリカ代表がボールを保持する展開が続く。最終ラインから中盤にかけてのボール回しを基盤に、左右両サイドへの展開からチャンスをうかがっていくが、中央に人数をかけたウェールズ代表の守備を崩し切ることができず、なかなかシュートまで持ち込めない時間が続く。対するウェールズ代表はアメリカ代表のプレスに苦しみ、アーロン・ラムジーやガレス・ベイルなど前線のタレントに良い形でボールを回すことができない。
拮抗した展開が続く中、36分に試合の均衡が破れる。敵陣中央をドリブルで突破したクリスティアン・プリシッチがボックス内にスルーパスを供給すると、右サイドから斜めのランニングで抜け出したウェアが右足のつま先でゴール右隅に流し込みネットを揺らした。かつてミランなどで活躍し、”リベリアの怪人”の異名で知られたジョージ・ウェア氏を父に持つ22歳の若武者のゴールでアメリカ代表が先手を取った。
前半はこのまま1-0で終了。アメリカ代表の1点リードで折り返した。
1点ビハインドのウェールズ代表は後半開始からダニエル・ジェームズに替えてキーファー・ムーアを投入し状況の打開を図る。ラムジーら中盤の選手がボールを受ける頻度も増え、ボール支配率を高めつつ、アメリカ代表陣内でのプレー時間を増やしていく。64分、セットプレーの流れからベン・デイヴィスがボックス内でヘディングシュートを放つも、GKマット・ターナーが好セーブで凌ぐ。直後のプレーでは右CKにムーアがヘディングで合わせたが、こちらは惜しくも枠の上へ外れた。
80分、右サイド敵陣深くに抜け出したラムジーがボックス中央マイナス方向へ折り返すと、ベイルがウォーカー・ジマーマンに倒され、ウェールズ代表がPKを獲得。これをベイル自らがゴール右隅に沈め、ウェールズ代表が試合を振り出しに戻した。
その後は両チームともに勝ち点「3」を目指して攻め合う展開に。オープンな展開となり、互いにゴールに迫るシーンを作るも、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、ネットを揺らすことが出来ない。
試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。