
日本サッカー協会主催の指導者向け研修会「フットボールカンファレンス」が15日に横浜市内で開催され、知日派の名将としてJ1横浜Mで2019年にJ1優勝を果たしたポステコグルー監督がビデオメッセージの形式で日本サッカー界について語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b429e5957480fdb9b4c123d389147b08b1abcb2
インテンシティーやテンポの点で、Jリーグはまだ物足りない。だが、全体的に見れば成長している

森保ジャパンがカタールW杯で16強と躍進した一方で、日本代表はこれまで16強の壁に4度はね返されてきた。「まだ課題もある。特にインテンシティーやテンポの点で、Jリーグはまだ物足りない。だが、全体的に見れば成長している」というポステコグルー監督は、その壁を突破するための方法を熱弁。
「次の段階に行くには、Jリーグがもう少しワールドスタンダードに追いついていかないといけない。国内リーグが強くなれば、その国のフットボールは強くなる。Jリーグはアジアで最もレベルの高いリーグだと思うが、それで満足しないということが大切だ。大会方法、各クラブの施設やインフラ、選手育成、評価方法など常に世界レベルのリーグを見ながら、そこで行われていることを取り入れていく必要がある」とJリーグやクラブの成長が重要と指摘した。
さらに「世界トップクラスのプレーヤーに必要なフィジカル、テクニック、インテンシティーや試合のテンポが何なのかを学び、選手を育てていくことが大事」と指導面にも言及。「日本はトップレベルに近くなっている。大切なのは、歩みを止めないことだ。日本や日本のサッカーに関わっている方々は、すでに現実的な長期プランを立てているとは思うが、世界の実例を見て常にアジャストしていくことが求められる。そうすれば、日本のフットボールは次の段階に行ける」と持論を展開した。名将の金言を代表の強化に生かしていけるか。
