鎌田は濃厚視されていたミラン加入がここにきて“保留状態”となっている。最大の問題となっているのがEU圏外枠だ。今夏にミランがイタリア国外から獲得できるEU圏外国籍の選手は、ルール上で最大2人までとなっており、チェルシーからイングランド代表MFルベン・ロフタス=チークを補強したため、残りは1つとなった。
イタリアメディアの報道によれば、ミランは鎌田とビジャレアルのナイジェリア代表MFサムエル・チュクウェゼを天秤にかけ、移籍金が発生する後者の交渉を優勢しているため、フリーで獲得できる前者はいわば待たされている状況だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4fd6776036ececf4b824334d8c24e207436bae1
「オペレーションは容易ではない」
「移籍市場は活況を呈しており、最も注目されている選手の一人が日本代表MFダイチ・カマダだ。彼の移籍先はミランになると思われていたが、ここ数時間で交渉は決裂し、彼の契約を盗もうとする他のチームに扉が開かれてしまった。中でもレアル・ソシエダは際立っており、来シーズンに向けて日本人をメンバーに入れることを目標としている」
同メディアは「才能ある日本人選手は現在フリーエージェントの立場にあり、複数のクラブからの関心を呼んでいる。バスクのチームは交渉に突入し、彼の獲得を確実にするためにあらゆる手段を講じる決意をしている。クラブのスポーツディレクターであるロベルト・オラベが自ら交渉を主導し、選手とチームの両方に利益をもたらす合意に達することを目指している」と報道。こう続けている。
「レアル・ソシエダはカマダの成長を注視しており、ピッチ上での彼のクオリティと多才さに感銘を受けている。イマノル・アルグアシル監督は、同選手がチームのプレースタイルに完璧にフィットし、大きな価値を提供できると考え、契約に同意した。さらに、タケフサ・クボのようなもう一人の日本人選手の存在は、彼のクラブへの適応をスムーズにするだろう」
記事は「サン・セバスティアンのチームにとって理想的な補強とみられているが、オペレーションは容易ではなく、成立までにはまだ時間がかかることが予想されている。 しかし、バスクのクラブは他の関心のあるチームと競争し、来シーズンに向けてチームに才能とクオリティを加えてカマダの到着を確実にするために懸命に努力する決意をしている」と続けている。