今季から遅延行為や審判への抗議に対しては、すぐにイエローカードが提示されるなど厳しく対処するようになった。
そうしたなか、かつてプレミアリーグでプレーした吉田麻也が興味深い話をしていた。
TOKYOFMをキーステーションに放送中の「吉田麻也のチャレンジ&カバー」でこんな話をしていたのだ。
昨年末のW杯コスタリカ戦を裁いたのは、イギリス人のマイケル・オリヴァー氏
(相手への)カードを要求するジェスチャーや監督の異議にも高い頻度で警告が出されるということで、プレー中に感情の高ぶりを処罰されるのはどうなんだという話なんですけども。
簡単にイエローカードが出るのが冷めるっていうのは非常に分かるんですけども。
ひとつだけ理解しておかなければいけないのはね、プレミアリーグはいままでが寛容すぎた(笑)
本当に誰もがFワードを使って、審判に罵倒に近い異議を唱えて、それが当たり前になってたんだけど。
例えば、イタリアとかドイツでFワードに匹敵する言葉を使ったら、即イエローカードですよ。下手したら退場。
やっぱり、一線を越えちゃいけない言葉っていうのはあるんですよ。割りとそれがイギリスは緩いんですよね。
だから、それが正しいほうに行っている気がしますけどね、これは。今までがちょっと緩すぎたんじゃないかなと思うので。
僕もイタリアに行って、すぐに一人言ってはいけない言葉を言って退場になったやつがいたんですけど。僕もそれを見て、絶対に気をつけようと思って。
こっち(アメリカのMLS)でも審判にはそういう悪い言葉は使わないようにしています。
なので、厳しくなったというか、今までが緩すぎたっていうのが実態かなと個人的には思います」
「国によって、審判へのどこまでがボーダーラインかっていうのは多少変わってくるんですけども。
例えば、代表戦は基本的にコミュニケーションは英語ってなっているので、英語を話せる審判がやらなきゃいけないようになってるんですけど。
例えば、日本対アフリカのチームの試合で、イタリア人の審判っていうときに、英語が基準なんですけど、そこでイタリア語が話せたら、有利になりますよね。
直接コミュニケーションをとるっていうのは、同じ人でも日本語で話されたら僕たちもより近い感じがするのと一緒で。そういうメリットを使える時がたまにあるんですよね。
それとか…W杯でもそうだったんですけど、イギリスで知ってる顔見知りの審判とかは割りとよかったり。
アメリカに来て1試合目もよく試合をする審判だったんですよ。そいつも、あー久しぶり!とか言って最初に声をかけてくれて、これはいい感じだなって(笑)。その試合は3-0で勝ったんですけど。
そういう政治力の高さは長谷部誠が抜群だったね、バランサー」
プレミアリーグは審判への抗議に対して緩すぎたので、むしろ正常化した感じだと受け止めているようだ。
なお、吉田がキャプテンを務めた昨年末のW杯コスタリカ戦を裁いたのは、イギリス人のマイケル・オリヴァー氏。吉田にとってはプレミアリーグで顔見知りだった審判だ。