三笘や鎌田らが不在、“1.5軍”でも難敵に快勝。最強時代の日本代表に求められる「招集を見送る決断」

ネタ・談話

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10月13日、新潟。日本代表はカナダ代表に4-1と快勝を収めている。一人ひとりの選手が局面で上回っていた。単純にボールのコントロール&キックで違いを見せた。

カナダがペースを握る時間帯もあったが、彼らは思うように日本ゴール前へ迫れていない。コントロール&キックに自信がないのか、各駅停車の横パスが多く、必然的にプレスではめ込まれる。どうにか敵陣に入っても、崩す展開までは持ち込めなかった。左サイドでバイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイビスがボールを持つと可能性を感じさせたが…。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a19ada55a4bb94efdf6050378d5e78ea2c9f7eb0

多くの主力が欠場しても難敵カナダを4-1で下した日本代表

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一方の日本は代表歴の浅い選手が多く、プレスのタイミングやビルドアップのところでノッキングする時間帯もあった。しかし試合の中で修正する逞しさを見せた。例えば名門リバプール所属のMF遠藤航は質朴で老獪なディフェンスを使い分け、相手の攻守を分断、アドバンテージを奪い返していた。苦しくても凌いで流れを変えられるのは強者の証拠だ。

久しぶりに代表復活した南野拓実も、実力を示した。こうした再起は、チーム全体にパワーを与える。自然と競争力が高まるのだ。

日本は実力者たちの存在で、勝負を制していた。

しかも、カナダ戦の先発メンバーは1.5軍に近かった。DF板倉滉、菅原由勢、MF守田英正、久保建英、FW上田綺世の5人はベンチスタート。また、鎌田大地、堂安律、三笘薫が「コンディション不良」で“辞退”と不在だった。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを舞台に活躍している主力がいなくても、これだけの戦いができるのだ。

多くの選手は、欧州の最前線に飛び込むことで成長してきた。臨機応変に戦い方を変えられるタフさを身に付け、90分で勝負できるようになった。ワンプレーのうまさではなく、より実戦的になったと言える。

今や欧州組だけで80人前後の有力な日本人選手がいる。MLSの吉田麻也、高丘陽平のようなケースもある。異国で助っ人になることが求められる環境で、選手としてだけでなく、人間としても鍛えられる。Jリーグのレベルが低いとかではなく、異国で重い責任を背負って戦う選手たちは顔つきからして違うものだ。

それだけに、今後の代表活動は欧州組の招集に慎重になるべきだろう。興行的な親善試合、欧州や南米の強豪との親善試合、アジアの低いレベル相手の試合、アジアカップ、W杯アジア最終予選と分類。肉体は限りがある資源のようなもので、招集を見送る決断も必要になる。欧州組は欧州で日本サッカーを背負っているわけで、不要に消耗させてはならない。

異国で進化を遂げた選手の“成功の果実”を無理なく収穫できるように、代表も変わっていくフェーズに入った。

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日本サッカー協会は、11月8日の15時から日本代表メンバーの発表会見を行なう。同会見ではFIFAワールドカップ2026アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選(11月16日のミャンマー代表戦、11月21日のシリア代表戦)に向けたメンバーを発表予定。

コメント

  1. 名無し より:

    前回休んだ組を使っとけ。
    上田三笘鎌田堂安
    守田遠藤
    伊藤町田谷口菅原
    大迫
    これでいい。不安なら前半だけ冨安入れとけ。点差離れたら前線に前田浅野古橋入れて守備固めつつ攻めろ。

  2. 名無し より:

    久保のほうが遥かに過密日程なのにそれ以下の日程でコンディション不良とか言ってる怠け者は二度と呼ぶなよ

  3. 名無し より:

    勝ち点捨てでも70分で変えてくれる監督なんてそうそういないんだ現実には……

  4. 名無し より:

    本番前に調子よいと勝てないのは、強豪に分析されつくしてワールドカップに望んでたからだと森保で判明してるしな

  5. 名無し より:

    欧州第1戦の選手がチーム戦術作る方針だから、欧州第1戦の選手がはなるべく集まって話し合い、話し合った結果を練習試合(格下の試合含む)と実戦で調整修正を繰り返す必要があるから、基本的には多忙な選手ほど来てもらうことになる。早くある程度の大枠と基本戦術作らないと万が一も含めた大きなグループも作れなくなるしね。

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