今季は開幕からなかなか調子の上がってこないラツィオ。第8節でアタランタとの撃ち合いを3-2で制すると、以降3連勝を記録したが、直近2試合は未勝利となっている。チャンピオンズリーグ(CL)では2勝1分1敗と勝ち点を積み上げられており、国内でも浮上のきっかけを掴みたいところだ。インターナショナルマッチウィーク明けの今節は、現在5勝7分と未勝利で最下位に沈むサレルニターナと敵地で激突。負傷の関係で日本代表の活動を途中で離脱していた鎌田大地は大事に至らず、セリエAでは1-3で敗れた第4節ユヴェントス戦以来9試合ぶりの先発に名を連ねた。
【スコア】
サレルニターナ 2-1 ラツィオ
【得点者】
0-1 43分 チーロ・インモービレ(PK/ラツィオ)
1-1 55分 グリゴリス・カスタノス(サレルニターナ)
2-1 66分 アントニオ・カンドレーヴァ(サレルニターナ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a3b04ddcef02b2ded63debae4e81cbfbab485b3
鎌田大地は加入後の公式戦で2度目の先発出場
ラツィオとしては思い通りにいかない時間が長かったが、前半終了間際にはこの試合最大の決定機が到来。ペナルティエリア内でダニーロ・カタルディからの浮き球パスを引き出したチーロ・インモービレがノルベルト・ギェンベールに倒され、ラツィオにPKが与えられた。このPKをインモービレがゴール左下隅に沈める。ラツィオが先手を取ってハーフタイムに突入した。
後半に入るとサレルニターナが試合を振り出しに戻す。55分、ペナルティエリア手前でボールを収めたグリゴリス・カスタノスが右サイドへ預けると、大外でフリーになったパスクアーレ・マッツォッキが右足でクロスボールを供給。ニアサイドに飛び込んだアントニオ・カンドレーヴァのヘディングシュートはGKイヴァン・プロヴェデルに弾かれたが、こぼれ球をカスタノスが押し込んだ。後半の序盤にホームチームが試合を振り出しに戻している。
勢いに乗るサレルニターナは59分、カウンターの流れからカンドレーヴァが敵陣左サイドでドリブルをスタート。カスタノスとのパス交換からフリーでボックス内に侵入すると、反転から左足で狙ったが、シュートはGKプロヴェデルに阻まれた。
この直後、ラツィオは敵陣右サイドで前を向いたフェリペ・アンデルソンが低弾道のクロスボールを送ると、ファーサイドでマッティア・ザッカーニが飛び込む。強引に合わせた一撃は枠を外れ、ザッカーニはこのプレーで足を負傷。プレー続行不可能となり、マヌエル・ラッザリと共にピッチを後にピッチを後に。代わってペドロとエルサイド・ヒサイが送り出された。
66分にはサレルニターナが敵陣中央やや左寄りの位置でフリーキックを獲得。キッカーを務めたカスタノスがスイッチすると、同じくボール付近に立っていたカンドレーヴァが迷いなく右足を振り抜く。強烈なミドルシュートがゴールに突き刺さり、サレルニターナが試合をひっくり返した。
その後、ラツィオは2点目を目指して前に出たものの、なかなか決定的なシーンを作り出すことができない。試合はこのままタイムアップを迎え、ラツィオはセリエAで3戦連続未勝利となってしまった。鎌田はラツィオ加入後の公式戦で2度目のフル出場を果たしている。一方、サレルニターナはホームで嬉しい今季初白星を飾った。