なぜ冨安健洋は中国人主審に珍しく抗議したのか。「フラストレーションが溜まっていた」だけではない理由 | footcalcio

なぜ冨安健洋は中国人主審に珍しく抗議したのか。「フラストレーションが溜まっていた」だけではない理由

冨安健洋

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[国際親善試合]日本 2-0 チュニジア/10月17日/ノエビアスタジアム神戸

彼にしては、珍しいシーンだった。

日本代表は10月17日に開催された「キリンチャレンジカップ2023」で、チュニジア代表と対戦。昨年6月のフレンドリーマッチで0-3と完敗した相手に、2-0で快勝を収めた。

この試合にCBでフル代表し、ガンバ大阪でプレーする相手FWイッサム・ジェバリを完璧に抑え込むなど、出色のパフォーマンスを見せた冨安健洋は78分、左SBの町田浩樹が競り合ってファウルを取られたシーンで、中国のワン・ディー主審に詰め寄り、不満そうに抗議をした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/98511e60b51be27e7d950dce2ed5e13356aed292

「言うべきところは言わないと」

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たしかに、町田がファウルを受けたように見えたシーンではあったが、冨安があそこまで異を唱えるは稀だ。しかも、自身が関わったプレーではない。

このシーンについて、試合後に「抗議をするのは珍しいのでは?」と投げかけると、25歳のDFは「ちょっとフラストレーションが溜まっていた」と納得がいかない判定が多かったと指摘してうえで、不服を露わにした理由をこう説明している。

「言うべきところは言わないといけないし、審判も人間なんで、それでいいように変わることもあるんで。そこは日本のチームがやってきてなかった部分でもあると思うので。やっていかなきゃいけない部分だと思いますし、僕だけじゃなく、言える人が言うのはやっていくべきだと思います」

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9月に代表に復帰して以来、圧倒的なパフォーマンスに加え、積極的に指示を飛ばす姿も印象的な冨安。そうしたリーダーシップや責任感が、このワンシーンにも表われていたと思う。
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