9月1日のオランダリーグ、対NEC戦(1-1)では、右SBとして79分から登場。最初のプレーで、対峙したマーカーを強気のドリブルでかわし、敵のDFとGKの間に生まれた狭いスペースに鋭いクロスを入れた。
「あのプレーを見てもらったら、怪我をしていた感じがないと思います。復帰戦では最初の2分ぐらいでアシストしましたし。目先に9月の代表、それからワールドカップがあるということもあって、ゆっくりしてられない。やれることを毎日クリアしていくだけです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b88e3580753591333cef6064337ac9e69e2c999a
「自分でも本当に手術が必要なのかどうかと考えていた」
チームとしては、セントラルMFのヨルディ・クラシ―、タイヤニ・ラインデルスを軸に、頻繁にポジションチェンジを繰り返してコンビネーションで好機を探ったり、裏抜けした味方にロングパスを通したりするなど、ムービングフットボールを披露している。
「(チームとして)わりと形がないというか。僕が中に入ってボールを受けてもいいし、張ってもいいしということで、自由の中に連動性があるというのは、今シーズンやっていて感じています」
菅原は4月、昨シーズン31節のスパルタ戦(1-1)で敵に蹴られて膝を負傷した。その後、アヤックス戦(2-2)、ユトレヒト戦(2-2)にフル出場したものの、最終節のRKC戦(1-3)で21-22シーズンの全試合出場記録が途絶えた。その後のプレーオフでは4試合中3試合出場。全て途中からの出場だった。
「ユトレヒト戦では正直、試合中に『(痛みで)これはヤバい』と思いましたが、他の人が見ていても普通にプレーできていたと思うし、自分でも本当に手術が必要なのかどうかと考えていた。クラブからも『プレーオフにも出てほしい』と言われていたし、俺もプレーしようと思った」
膝の件については、毎日のようにAZと話し合いを重ねていたのだという。
「オランダで診断を受けたときに『手術が絶対に必要』と言われていた。それでも、僕がこのクラブに対して全身全霊をかけて闘っている以上、俺は最後までやりたいという話をしていた」
プレーオフを勝ち抜いたAZは今季のECL出場権(予選2回戦から)を得た。それから菅原は、6月に行われた日本代表の国際試合に参加すべく帰国し、まずは多くの日本代表選手の膝を診てきた医者のもとへ行ってセカンドオピニオンを求めた。MRIを撮った結果、やはり手術が必要ということだった。
「正直、代表離脱は頭の片隅にありましたが、死ぬほどプレーしたかった。代表はやっぱり特別なものなので多少の怪我があっても(プレーする)と考えていたんですが、日本代表として戦う以上80%、90%のパフォーマンスでピッチに立つべきなのかということを考えた。それは自分の価値を下げることに繋がりかねないし、日本代表でピッチに立つ一人として『そういう選手が立つべきではない』というのも自分で分かっていました。人生で一番難しい時期だったんじゃないかと思います」
菅原の半月板は、一般と人と比べるとサイズが大きかったのだという。
「膝を蹴られたときに、半月板と足の骨が重なってしまって、半月板がちょっと剥がれてしまったので、そこを切り取った。ただ、切り取っただけだったので、復帰も早かった」
昨シーズンは、公式戦に50試合出場した。
「動けなかったのは手術をしてから1か月ぐらいだったので、言い方を変えれば良い休暇をとったという感じでした。心肺機能を落とさないようバイクをこいだりしていたので、実はコンディションは落ちておらず、むしろいいぐらい。とはいえ、手術をしたし、今はチームが連戦ということもあって(テクニカルスタッフが)懸念してくれているのかなと思います。再発したら意味がないですし、早くスタメンに戻れるようパフォーマンスを上げていきたい」
昨シーズンに加入した右SBのアスラク・フォン・ウィツリーは夏の移籍市場でルドゴレツ(ブルガリア)へ去り、現在、AZにいる右SBは菅原ただ一人。今はCBを本職とするパンテリス・ハツィディアコスが右SBを務めている。
今季もまた菅原に大車輪の働きが求められるのは間違いない。その前に、しっかりリスク管理をしながら、フル稼働へ向けて丁寧に仕上げていってほしい。
コメント
この前久保のケガの記事でもう練習に出てるのにって苦情がわざわざ書いてあったけど、ここの記事のチョイスは好きなのでいつも楽しみにしています
菅原は少なくとも今度の代表は帯同させて欲しいですね
代表でプレーすべき選手だと思うので9月にある親善試合で呼んでほしい
大ケガであるのは間違いないけど、その中でも運の良かったケガとも言えるかもね
大きい半月板を与えてくれた両親に感謝!
21でAZは夢あるな