今シーズン最初の“マンチェスター・ダービー”の幕が上がる。マンチェスター・Cは今シーズンも変わらずに安定した戦いぶりを披露。以前までは低い位置で強固なブロックを敷くチームには苦戦する印象もあったが、アーリング・ハーランドという絶対的なストライカーを手にしたことで、どんな相手でもこじ開ける力を手にした。ここまでプレミアリーグは7戦を消化し、5勝2分と無敗をキープ。チャンピオンズリーグ(CL)でも2連勝を飾り、最高の状態で今季初のダービーマッチに挑む。
一方、マンチェスター・Uはプレミアリーグ開幕からの2戦こそ落としたものの、その後は調子を取り戻し、プレミアリーグで4連勝を記録した。ヨーロッパリーグ(EL)ではレアル・ソシエダに敗れた後、敵地シェリフ戦できっちり勝利。9月4日に開催された第6節アーセナル戦を勝利で飾った後、同月に予定されていたプレミアリーグは2試合が延期となったため、およそ1カ月ぶりのリーグ戦に臨むこととなる。
【スコア】
マンチェスター・C 6-3 マンチェスター・U
【得点者】
1-0 8分 フィル・フォーデン(マンチェスター・C)
2-0 34分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
3-0 37分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
4-0 44分 フィル・フォーデン(マンチェスター・C)
4-1 56分 アントニー(マンチェスター・U)
5-1 64分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
6-1 73分 フィル・フォーデン(マンチェスター・C)
6-2 84分 アントニー・マルシャル(マンチェスター・U)
6-3 90+1分 アントニー・マルシャル(PK/マンチェスター・U)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c39a3e69f8c74ea9d3ebd04785a0fc1787001ef
ハーランドとフォーデンがハットリックの大暴れ
その後も試合の主導権はマンチェスター・C。マンチェスター・Uは良い形でボールを前進させることができず、押し込まれる時間帯が続いてしまう。すると18分、マンチェスター・Cにビッグチャンス到来。ペナルティエリア手前で得たフリーキックをギュンドアンが直接狙うも、シュートは右ポストに嫌われた。
34分にはセットプレーからマンチェスター・Cが追加点。左コーナーキックからハーランドがヘディングシュートを狙う。ボールはタイレル・マラシアにクリアされたものの、ラインを超えていたことから、ゴールが認められている。続く37分には、自陣でフリーの状態から前を向いたジャック・グリーリッシュが中央を持ち運び、右を走っていたデ・ブライネを使う。ボックス手前の位置からGKと最終ラインの間に絶妙なアーリークロスを送ると、最後はハーランドがネットを揺らした。
止まらないマンチェスター・Cは44分、アントニーのシュートをブロックしたところからカウンターを発動。デ・ブライネが素速く中央を前進し、左を走っていたハーランドへスルーパスを送る。ボックス内に入ったハーランドが中央へ折り返すと、最後はフォーデンが落ち着いて流し込んだ。前半はこのままマンチェスター・Cの4点リードで終了している。
後半に入るとマンチェスター・Uが一矢を報いる。56分、右サイド高い位置でエリクセンからのサイドチェンジを受けたアントニーが、カットインから左足シュート。ペナルティエリア手前から狙った一撃は、弧を描いてゴール左上に突き刺さった。
それでも、この日のマンチェスター・Cはとどまるところを知らない。64分、ボックス左の手前でボールを持ったグリーリッシュがデ・ブライネへと繋ぎ、左サイドを駆け上がってきたセルジ・ゴメスにボールが渡る。S・ゴメスのクロスボールからハーランドが左足でネットを揺らした。これで、ハーランドは今季のプレミアリーグ3度目のハットトリック達成となっている。
さらに73分、グリーリッシュが左から中央へと切り込むと、パスを引き出したハーランドが前を向き、門を通すボールを供給する。ボックス内でフリーになったフォーデンは左足を振り抜き、ハーランドに続いてハットトリックを達成した。
マンチェスター・Uは84分、フレッジのシュートのこぼれ球をアントニー・マルシャルが押し込んで再び1点を返す。90分には自身が倒されて得たPKをマルシャルが落ち着いて決め、点差は「3」となった。それでも、マンチェスター・Uの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、白熱のダービーはマンチェスター・Cが制している。マンチェスター・Uはプレミアリーグ5試合ぶりの黒星となった。