
広島は現在、トルコでトレーニングキャンプに入っている。現地時間15日には、ポーランドのグールニク・ザブジェと練習試合を行った。
現在のグールニク・ザブジェはポーランドリーグで下位に沈んでいるものの、1960年代や80年代には国内タイトルをかき集めた名門クラブ。広島にとって、非常に良い経験となる相手だった。
この対戦には、プラスアルファの喜びもあった。ドイツ代表として長らく活躍し、2014年のワールドカップ・ブラジル大会で優勝も経験したルーカス・ポドルスキとの再会だ。
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ポドルスキがJリーグと再会 スキッベ監督率いる広島について語る
ポドルスキと広島には、特別なつながりもあった。昨季からチームを率いるミヒャエル・スキッベ監督はドイツ代表コーチ時代、ポドルスキと共闘していたのだ。
試合前、クラブからインタビューを申し込まれると、ポドルスキは快諾。試合後、広島とJリーグについて語った。
ポドルスキは2004年にドイツ代表に初招集された。その際、ルディ・フェラー監督の下でコーチを務めていたのがスキッベ監督だった。その恩師については、「これまで海外でいくつもの監督経験があり、トルコでも活躍されていました。少ししか話せませんでしたが、広島で元気にされているということで、本当にうれしく思いました」と話した。
自身もJリーグでプレーし、日本を体感したポドルスキ。「ドイツサッカーのメンタリティは、日本の選手だけではなく指導者にも合うと思います。スキッベ監督には、これからも頑張って元気に活躍してほしいです」とエールを送った。「でも、神戸にだけは負けてください。勝点マイナス6で計算をしてください」と、古巣への愛を語ることも忘れなかった。
対戦した広島には好印象を抱いたようだ。「広島は若い選手がそろっている強いチームです。ピッチ内外で規律正しい日本のサッカーを、スキッベ監督がさらに良い方向に磨き上げました」と高く評価。「私たちにとっても、強いチームとの対戦はとても良い経験になりました」と語った。
ポドルスキとスキッベ監督は試合後、ハグを交わして短い時間ながらも笑顔で会話。その様子が広島のツイッター公式アカウントで紹介されると、「ドイツ代表でコーチと選手の関係か。そう思えば本当にうちのBOSSは偉大だな」「うちの監督思ってる以上にすごい人」と、ファンは改めてスキッベ監督への敬意を高めていた。