
22分にオーバーラップした左SBの伊藤洋輝がミドルをゴール左隅に突き刺して先制すると、15分後には三笘薫のカットインからのシュートがDFの足に当たって軌道が変わり加点。後半もゴールショーは続き、63分に三笘のクロスをゴール前で受けた伊東純也が相手GKもかわして無人のゴールに流し込んで3点目、そして74分には抜け出した前田大然がダメ押し弾を決め、アウェーチームの反撃を83分の1点に抑えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbc829bff9fdd2df6392dc3ff5bb271e538b0fad
ペルー戦では1得点・1アシストの活躍を見せた三笘

選手個人に特化した記事では、ブライトンの地元紙『The Argus』が「三笘は日本のためにゴールを挙げ、長かったシーズンを立派にコンプリートした」「利己的になることなく、3点目の場面では伊東にラストパスを送った彼は、明らかに傑出した存在だった」、イタリアのサッカー専門サイト『TuttomercatoWEB.com』は「ミランの“婚約者”である鎌田大地が好パフォーマンスを見せ、70分間の出場で2点目のゴールをお膳立てした」と、それぞれ報じた。
セルティック勢に言及したのは英国公共放送『BBC』で、「古橋亨梧と旗手怜央が先発出場した親善試合で、前田はベンチスタートから得点に影響を与えた。キョウゴに代わって出場し、74分に相手守備のミスを突いて突破し、ホームチームの4点目を挙げた」と記述。また、キャプテンを務めた遠藤航のパスを受けて代表初ゴールを決めた伊藤に対しては、彼らの所属クラブであるシュツットガルトが公式サイトでその旨をレポートし、SNSでは「誇り」と称賛している。
続いて、ブラジルの総合メディア『Globo』は今回も詳細レポート記事を上げており、「ブルーサムライは、彼らの最高のサッカーで、ペルーを4-1で打ち負かした」と報じた他、パナソニック・スタジアム吹田との過去の相性の悪さに言及し、「今回の親善試合では非常にポジティブなバランスを保った」と評価した。
10点満点の採点による個別評価では、「7.5」を与えた三笘をこの試合のベストプレーヤーに選定。「なぜ、自身が日本のスターなのか、なぜ常にスタメンである必要があるのかを示してみせた。1対1のバトルで危険を生み出し、ゴールとアシストで決定的な活躍を披露(それぞれ1回)。菅原由勢、伊東、久保建英の決定機を演出しており、もっと多くのアシストを記録できたかもしれない。フル出場した唯一のMFだ」と、寸評には賛辞が並んでいる。
彼と同採点だったのは伊東、そして森保一監督で、前者は「久保や堂安律がいるにもかかわらず、伊東が右ウイングのファーストオプションになれるのは、こうしたパフォーマンスのおかげだ。開始直後からピット上で最も危険な存在だった彼は、重要なプレーを生み出し、ペルーの守備陣にさらなる仕事を課した」、後者は「出場可能な選手で、最強と思われる力を備えたラインナップを完成させた。森保ジャパンの理想的なパフォーマンス」と、それぞれポジティブに評された。
最後に、敗北を喫したペルーの母国メディアでは、日刊紙『El Comercio』は「2021年のコパ・アメリカでブラジルに0-4で敗れて以降、大敗することはなかったペルーの、吹田での酷い試合。対して日本は、可能な限り効果的だった」「三笘は、ペルーに最大の危険をもたらした日本人だ。このウイングは止められない」と報道。『La Republica』紙は「ペルーは日本戦で大打撃を受けた」と見出しを打ち、「予想外のことだった。彼らは、ワールドカップ予選に向けた最後のテストマッチで1-4の大敗を喫した」と綴っている。
また、『LIBERO』紙は「日本はペルーにとって強すぎるライバルであり、4-0で我々を圧倒した。この厳しい結果は、日本がチームとして適切に機能したというだけでなく、複数のアクションでディフェンスゾーンに到達するための必要な能力があることを示したサッカー選手によってもたらされたと言うべきだ。それは、三笘のことだ。彼は右SBのジルマール・ロラを“狂わせた”」と、日本が世界に誇るウィンガーに言及した。