ミラン移籍の破談が伝えられる日本代表MF鎌田大地について、イタリアの移籍市場の専門家ニコロ・スキーラ記者が6日、ミラン専門ラジオ局『ラディオ・ロッソネーラ』のインタビューで語った。
先月末でフランクフルトを退団した鎌田は今夏、2カ月近くにわたってミラン移籍の可能性が囁かれてきた。だが、交渉を担当していたパオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)の解任の影響もあり、新体制のミランは2つしかないEU圏外選手枠を使って他の選手の獲得を優先した模様。1つ目の枠でルベン・ロフタス・チークを獲得すると、続いて2つ目の枠でビジャレアルのナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼ獲得に動いていることが複数メディアで伝えられている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/316ef036e464083fb883c902d862c3147e318a95
ミラン移籍は破談か
イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』は、こうした状況を受け、ミランは「リストからカマダを外すに至った」と報じた。そして移籍情報の専門家であるスキーラ記者は、ミランのビジャレアルFWに対する強い関心を伝えつつ、鎌田に同情を寄せた。
「ミランはチュクウェゼ獲得へ強気で挑戦に出ている。2500万ユーロ(約39億円)を提示したが、これでは足りないだろう。3000万ユーロ(約47億円)+ボーナスに加えて再売却の際の利益の10~15%を提示すれば、合意にたどり着ける可能性はある」
「チュクウェゼはスピードがあり、相手をかわして数的有利を作り出し、チャンスメイクをして自らゴールを挙げたり、アシストをしたりする。右サイドにおいて、左サイドにおける(ラファエウ)レオンになり得る選手だ」
「現在、彼が最優先となっている。哀れな鎌田は、ミランがチュクウェゼと接触を開始してから15日間にわたってこのままだ。最初は湯煎にされたまま放置され、現在はほぼ、自身の運命に流されるままの状態にされてしまった」